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◆楽天11―4阪神(3日・Kスタ宮城) 楽天は阪神に大勝、貯金を球団最多タイの4に戻した。打線が14安打11得点と爆発。快勝ムードの中、9回にはプロ入り3年目の片山博視投手(21)が1軍デビューを果たした。ガチガチに緊張しながらも、1回を1安打無失点。金本知憲外野手(40)を144キロの直球で見逃し三振に仕留めるなど大器の片りんを見せ、大きな一歩を踏み出した。
残り1回で7点差。勝利はほぼ決した場面のはずが、Kスタは異様な緊張感に包まれていた。9回、1軍初マウンドに上がった片山は、見るからにガチガチ。「緊張してたね、完ぺきに」野村監督も思わず苦笑いを浮かべるほどの空気が客席にも伝染していた。
初球はこの日最速タイとなる144キロの直球。それでも、プロ3年生の精神状態に変化の兆しは訪れない。1死から関本に四球、新井には左前打を浴びてしまう。だが、ここから片りんを見せつけた。次の打者は金本。球界屈指の大物を3球で2―1と追い込む。ここで、外角高めへ144キロの直球がピシャリ。見逃し三振で堂々の“金本斬り”。このまま無失点で試合を締めた。
上々のデビューも、完全に「真っ白だった」と片山。試合後も「何にも覚えてない」と連発した。それでも、幼少時代にあこがれていた阪神相手の記念すべき登板。特に、金本から奪った三振は大きな意味を持つ。「かっこいいと思っていた人。三振を取れてうれしい。この気持ちを忘れずにやっていきたい」と笑顔がはじけた。
点差は離れた場面だった。それでも、野球評論家の松本匡史さんは「新井や金本など、いい打者と対戦できたことは大きい」と話す。大きな一歩を踏み出した片山。「金本を三振に取ったような球が投げられれば大丈夫」と紀藤投手コーチもうなずいた。ようやく開花した大器の今後に、誰もが期待を寄せている。
◆片山 博視(かたやま・ひろし)1987年4月19日、兵庫・三原郡(現・南あわじ市)生まれ。21歳。報徳学園高では、2年時に春夏連続甲子園出場。05年の高校生ドラフトで広島との競合の末、楽天に1巡目で入団。今季はイースタン・リーグで6勝2敗、防御率3・03。家族は両親と姉。191センチ、95キロ。左投左打。
参照元:スポーツ報知