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◆楽天11―4阪神(3日・Kスタ宮城) 楽天がセ・リーグ首位の阪神を相手に14安打で11点を奪い圧勝。負けなしだったベテラン左腕・下柳から6点を奪い3回KOに成功すると、打つ手を休めず怒とうの猛打ショーを披露した。7回途中4失点と調子が上がらない田中も、おかげで今季6勝目をマーク。交流戦首位の貫録を見せた楽天を筆頭に、パ・リーグが今季初めて、交流戦5試合に全勝した。
2万人を超える観衆が勝利に沸いた。ノムさんも上機嫌。相手はセ・リーグ断トツ首位チームを突き放したのだから、当然だ。「阪神サマサマじゃ。お客さんをいっぱい呼んでくれて。毎日、阪神とやりたいよ。いつも満員の中でよ」余裕とも取れる言葉が飛び出た。
セ・リーグの「2大ベテラン左腕」を打ち崩した。5月31日の広島戦では、当時防御率1位だった高橋から8点を奪い快勝。この日は5勝0敗と負けなしだった下柳を、3回でマウンドに沈めた。1回に3点を奪い逆転すると、猛攻の雨あられ。スコアボードの「0」は7回だけ。パの歴史で4度しかない毎回得点に迫る勢いだった。
圧勝の秘密、その1。それは左キラー・中島の台頭だ。この日は1回2死一、三塁から左中間フェンス直撃の勝ち越し2点二塁打と、3回1死からの2号ソロで3打点。5月28日の巨人戦で左腕・内海からプロ6年目で初アーチを放った伏兵が、この日もサウスポー相手に輝いた。「左で打たなければ意味がないですから」と胸を張る中島に、ノムさんも「顔を覚えた。国分町(仙台の繁華街)で会っても分かる」と指揮官なりの賛辞を贈った。
圧勝の秘密、その2はもちろん「野村ID」。ミーティングでは下柳対策を徹底。90年代のヤクルト全盛期を知る橋上ヘッドコーチが、「当時のスコアラー力に近い」というデータが生きた。動作の緩慢な下柳から、1番の渡辺直が三盗など2盗塁も狙い通り。いずれも点につながった。
交流戦首位を守り抜いている楽天。ノムさんは「やっぱり阪神、中日は強い。ウチが(交流戦)首位? 珍しいな。そりゃ雨も降るよ」と梅雨空を眺めた。交流戦でも衰えない楽天。その勢いは、阪神でも止められなかった。
参照元:スポーツ報知