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◆ドジャース3―8アストロズ(11日・ロサンゼルス) ドジャース・黒田博樹投手(33)の2勝目が遠い。アストロズ戦に先発し、7回2死までノーヒットに抑えるなど6回2/3を1安打1失点の快投を演じた。しかし、守護神・斎藤隆投手(38)が風邪で登板不能の影響で、2イニングセーブを目指したブロクストン投入が裏目となって逆転負け。これで100球未満の交代で3度白星をフイに。トーレ監督の投手リレーにも疑問が残りそうだ。
2―0で迎えた7回も簡単に2死を取った黒田。夢のノーヒッターまであと7人となった場面で、ア軍の6番・ペンスに92球目のスライダーを左前へ運ばれ、ドジャー・スタジアムに詰めかけた約4万人の観衆からため息が漏れた。
続くウィギントンにストレートの四球を与え一、二塁。代打ブラムへの1球目がボールになったところでトーレ監督は「疲れが見えた」と97球で交代指令を下した。地元ファンのスタンディングオベーションを受けて三塁側ベンチに消えた黒田は「ノーヒットは4、5回から頭にあったが、自分の記録よりチームの勝利を考えた。先発の仕事はできた」と渡米後、最高の内容を振り返った。
試合中盤からは、握りを微妙に変えたスライダーが効果的に決まった。3年連続30本塁打、100打点のリー外野手も「素晴らしい内容だった。低めに投球が集まり、ボールも微妙に動いて我々のバランスを崩していた」と絶賛するしかなかった。
ところが、チームと黒田の相性の悪さは深刻だ。2番手ベイメルが押し出し四球で1失点。再び2点リードとなった8回には、この日も風邪で登板不能だった斎藤に代わって抑え役だったブロクストンがマウンドへ。2番・松井稼から始まる上位打線を迎え、2イニングセーブを期待された。
ところが前日まで15イニングで3失点、21奪三振の代役守護神が6安打6失点と炎上、黒田の2勝目はまたも幻となった。これで4月14日パイレーツ戦、同25日ロッキーズ戦に次いで、救援陣がリードを守れず、勝利投手フイは3度目となった。
ド軍の日本人先発投手のデビュー8試合時で白星を消されたケースを見ると95年野茂は1度だけ。02年石井は1度もなく6勝1敗のハイペースで白星を重ねた。
野茂は4試合目から、石井も5試合目から100球以上は投げさせてもらっていたが、黒田は4試合連続100球未満。トーレ監督の早すぎる交代で、救援陣に負担をかけ続けるのなら「結果(勝ち星)が出ないと乗っていくのは難しい。正直、勝ちたい」と願う黒田の2勝目は、まだ時間がかかるかもしれない。
◆稼頭央、黒田白星消す口火打 ○…アストロズ・松井稼頭央は母の日でピンクのバットを使用。1―3と2点を追う8回先頭、ブロクストンから左前安打。勢いづいた打線はこの回7安打を集めて6点を奪った。大逆転の口火となり「食らい付くことだけを考えた。よくためて振れた」と満足そう。日米を通じて公式戦初対戦の黒田に対しては無安打。同じ大阪出身の1学年先輩で、03年のアテネ五輪アジア予選の同僚を「低めに来ていた。あそこまで抑えられたわけだから」とたたえていた。
参照元:スポーツ報知