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◆阪神4―1巨人(17日・甲子園) 巨人が完全な守り負けで 首位から3位へ転落した。1点を追う6回、谷の10号で追いついたのもつかの間、7回2死から木佐貫がシーツに不運な適時二塁打を浴びて勝ち越されると、8回には3番手の西村が2点を奪われ、ジ・エンド。阪神が7回から投入したJFKの前に1点も取れず、背筋痛で登録抹消された豊田を欠く巨人の救援陣との差を見せつけられた。連勝は3でストップし、このカード1分けを挟み5連敗。7月以降の対戦成績は2勝10敗1分けと歯が立たず、再び自力Vも消滅した。
打球はまたしても右翼線に飛び、フェアゾーンで弾んだ。木佐貫の外角高めに、シーツはバットを止めた。しかし、その当たりが痛恨の決勝タイムリーに変わった。同点の7回2死一塁。スタートを切っていた一塁走者の赤星が一気に生還した。4回に許した先制点も、2死一、二塁から関本の詰まった打球が右翼線に落ちていた。勝負の明暗を分けた、ライト線の悲劇だった。
それでも木佐貫は、アンラッキーな2点で食い止めた。7回途中7安打2失点は、胸を張っていい数字だった。「ピッチング内容、調子うんぬんではなく、こういう試合展開なら絶対に先に点を与えたくなかった。きょうは勝たなければいけない試合だった」今季阪神戦4試合で4敗目を喫した右腕は唇をかみしめたが、原監督は「こういう試合で堂々と投げてくれた。よく頑張ったと思います」とたたえた。「それよりも」と矛先を向けたのは打線だった。
1点を追う6回に谷が下柳から10号ソロを放ったが、7回からはJFKの前に得点を挙げることはできなかった。「谷の素晴らしいホームラン、その1本ではいけませんね」と指揮官はこぼした。1番・高橋由とクリーンアップがいずれもノーヒット。特に4番の李は、2打席目から3打席連続空振り三振とまるでいいところがなかった。この日を含めた4番復帰後の8試合で、34打数6安打の打率1割7分6厘、本塁打はゼロ、打点はわずか1。「少し考えないといけないね」篠塚打撃コーチは打線の組み替えの質問にそう答えた。
広島を3タテし、首位を奪回して甲子園に乗り込んだ。前回本拠地で3連敗したリベンジを果たす絶好の機会だった。「プロとして最高の舞台だ」と指揮官が評した敵地での天王山初戦に惜敗し、連勝は3で止まり、阪神戦は引き分けをはさんで5連敗となった。
中日が勝ったため、一夜で3位に転落。自力V、そしてクライマックスシリーズ進出マジックも消滅した。原監督は「あすは切り替えて、投打のバランスよく戦っていきたい」と言い残し、きびすを返した。一日で順位が変わる戦いが終わったわけではない。本当の底力が試される残り10試合。集大成のカウントダウンが始まる。
参照元:スポーツ報知