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巨人・阿部慎之助捕手(28)が28日、臨時投手コーチに就任した。宮崎での選手会合同自主トレ2日目。雨で投手、野手ともに屋内施設での練習となったが、阿部はブルペンの後方から投手陣の投球フォームをつぶさに観察、野間口と姜に歩み寄り、アドバイスを送った。星野ジャパンの一員として、一線級の投手と接する機会が多い主将。「気付いたことがあれば言っていきたい」と、自らの知識を投手陣に伝えていくつもりだ。
気になって仕方がなかった。守備練習終了後、阿部はブルペンに走った。姜の背後に立って投球を見守り、「上半身だけで投げるな」と指導。野間口には「力を入れるタイミングが早いんじゃないか?」と、捕手の目から見て気付いた点を、動作を交えながら丁寧に伝えた。
名コーチぶりを発揮した。姜の投球フォームは、下半身がうまく使えない“棒立ち”の癖が出る。阿部は上半身に着目、フォロースルーをしっかり取ることを意識させた。最後まで腕を振り切ることで“棒立ち”の解消につながり、ボールは切れを増した。「分かりやすかった。さすがですね」阿部の助言に、姜は多いに感謝した。
投球時、体が開く癖のある野間口も「自分では気付かない点もある。投手コーチのアドバイスも大事ですが、キャッチャーの助言も大事」と感心した。阿部は「これからも言っていきたい。何でも伝えていきたい」と、常にコミュニケーションを取り、投手陣のレベルアップにつなげていくことを約束した。
昨年11月、北京五輪アジア最終予選に向けての日本代表合宿で、日本ハム・ダルビッシュ、中日・川上らの一流投手の球をブルペンで何度も受けてきた。不調時の投球フォームの修正法、試合中におけるピッチングの立て直し方などを聞いて、知識を深めた。
「技術的な部分は分からないけど、その時に話したことを思い出して、(投手陣に)伝えていきたい」2月1日のキャンプインまでは監督、コーチ陣の指導は許されない。だからこそ、合同自主トレを実施、選手同士がいろいろとアドバイスを送り合うことが重要だと考えた。阿部自身はティー打撃も行わず、1シーズンを通して戦える体力作りに専念している。自らのコンディションを整えることと、投手陣への気配りを両立している。今シーズンも、主将の働きを十分にこなしている。
参照元:スポーツ報知