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◆西武4―2楽天(5日・西武ドーム) 石井一の登板日は、ファンも「滑らないヒーローインタビュー」があるのを知っている。開幕戦以来となる2万人のファンがお立ち台を待っていた。8回2失点で開幕から3連勝を決めた石井に、インタビュアーが「ナイスピッチングでした!」と興奮気味にあおると「はい。なんとか大丈夫でした」。さらに首位に立ったことについては「おめでとうございます!」。ヤクルト時代の若松監督がリーグ制覇した時、口にした名ゼリフを借用して、ファンを喜ばせた。
リリーフの岡本真、グラマンが連投していたため「今日は完投しなきゃいけない」と思って挑んだ。3回に守備の乱れから1点を失ったが、コーナーを丁寧に突く投球で楽天に反撃の糸口を与えなかった。圧巻は8回。1点を失い、2点差となって迎えた1死一、三塁のピンチで代打・大広、主砲フェルナンデスを連続の空振り三振。彩子夫人が「珍しいですね」というガッツポーズが思わず出た。
前日のランニング中に首に違和感が生じ、登板ギリギリまで電気治療を受けていた。「ちょっと気になったんで、(普段は)140キロくらいの直球が137~8キロだった」それでも抑えてしまうところがベテランの持ち味。ヤクルト時代もめったに褒められることのなかった恩師の楽天・野村監督も「ピッチングがうまくなったなあ」と称賛した。
この日は長男・幹大君(7)の小学校の入学式だった。「いいお祝いになりましたね。投げてる時は忘れてたけど」式を終え、4回から応援に来ていた息子が試合後お出迎えすると「ダディも一生懸命仕事してるんだよ」と語りかけた。マウンドでも、お立ち台でも見せないパパの顔になっていた。
参照元:スポーツ報知