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巨人・長嶋茂雄終身名誉監督(72)=報知新聞社客員=が次世のスター候補に2年目の坂本勇人(はやと)内野手(19)を指名した。6日、都内のホテルで開かれた巨人を応援する財界人らの集い「第16回燦燦会」に出席し、壇上で直接激励した。同会では過去に新人時代の高橋由らがミスターに紹介されており、まさに主力への“登竜門”。開幕1軍を目指す若武者にとっては最高のエールとなった。また、長嶋さんは日本一奪回のキーマンに上原浩治投手(32)の名前を挙げた。
会場に大きな声が響きわたった。「ショートの坂本、ちょっといらっしゃい」渡辺恒雄球団会長のあいさつに続いて選手が並ぶステージに上がったミスター。司会者から若手の話題を振られると、真っ先に19歳の若武者を中央に呼び寄せた。
次世代のスター候補生として期待しているからこそ、財界を中心とした約200人の出席者に紹介した。「非常にいい資質を持っている。(身長は)184センチ(実際は183センチ)。二岡に勝てるかな?」体格に恵まれ、今オフで約3キロ増量するなど、さらにパワーアップした坂本を、頼もしそうに見つめた。
2月24日の宮崎春季キャンプ視察で、その将来性にほれ込んだ。打撃練習で入念にスイングをチェック。午後からのソフトバンクとのオープン戦でも熱視線を送った。2安打と結果を残した坂本を、一流打者としての条件をほぼ備えていると分析。「最高だ。頂点を目指して頑張ってほしい」と最大級の評価を与えた。
同会では過去にも若手のホープを紹介してきた。97年には岡島の名前を挙げ、翌98年にはルーキーの高橋由を前方に引っ張り出し、「10年にひとりの素材」と説明した。坂本はそうそうたるメンバーの仲間入りを果たした形だ。
長嶋さんの横に進み出た坂本は、恐縮しながら「頑張ります」とあいさつした。大先輩の期待は痛いほど感じた様子。改めて開幕1軍生き残りに向けて、闘志を燃やした。
また、長嶋さんは若手の話題に先駆けて、今季のキーマンに上原を指名した。司会者の質問に「やっぱり上原でしょう」と即答した。原監督が掲げる今年のテーマのひとつは「柱」の存在。ミスターはチームを栄光へと導く大きな柱として先発復帰するエースの名前を挙げた。「宮崎では人一倍練習していた。球持ちもいいし、キレもいい。頑張れ」順調な調整ぶりを自らの目で確認し、改めて熱いゲキを送った。
マイクを向けられた上原は「(今年は)先発で頑張ります」と宣言した。さらに長嶋さんから「10何勝だ? 15勝か?」と問われると、迷いなく即答した。「15勝目指します」。愛する巨人の黄金時代を願うミスターのエールは、エースに、そしてレギュラーを夢見る若者の心に確実に響いたはずだ。
◆坂本のこれまで 2月17日の紅白戦で左翼席中段へ豪快な一発を放って潜在能力の高さを示すと、19日の紅白戦でも2安打4打点の大活躍。勝負強い打撃に原監督も「タダ者じゃないかもね」とたたえた。24日のオープン戦初戦、ソフトバンク戦に「8番・遊撃」で先発出場し、視察に訪れた巨人・長嶋終身名誉監督が見守る中で2安打と派手な活躍を見せブレーク。オープン戦でも連日、スタメンで起用され、開幕1軍へ向けてアピールを続けている。
◇主な出席者 山口信夫会長(旭化成代表取締役会長)、近藤道生副会長(博報堂最高顧問)、長岡實幹事(資本市場研究会顧問)、末松謙一幹事(三井住友銀行名誉顧問)、渡辺滉幹事(元三菱東京UFJ銀行名誉顧問)
参照元:スポーツ報知