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ソフトバンクの秋季キャンプに“逆荒川道場”が誕生した。王貞治監督(67)が4日、この日からA組(1軍)に昇格した2年目の荒川雄太捕手(20)の打撃を熱血指導した。巨人での現役時代、当時の打撃コーチだった荒川博氏から「一本足打法」習得へ厳しい教えを受けたが、今度は指導者として師匠と同姓の正捕手候補を鍛えた。
秋季キャンプ第2クール最終日。王監督の視線は右打席の20歳に集中した。午後からのフリー打撃では荒川に約10分間、「右手の力が強すぎる。左手も使え」などと徹底指導。快音を連発する姿に、「(秋季練習が行われた)雁の巣でやってて、(調子が)良かったからね。下(半身)が使えるようになってきた。来春が楽しみだ」と3年目の飛躍を期待した。
今オフは金銭トレードでオリックスから的山を補強。19日の大学・社会人ドラフトでは東京情報大・伊志嶺忠捕手(22)を上位候補にリストアップしているが、来季の正捕手は白紙だ。キャンプ、公式戦を通じて初の1軍初日を終えた荒川も「楽しめました。やれることをやるだけです」と、目を輝かせた。「若いのがでてきて楽しみ。荒川もだいぶ慣れてきたしね」王監督は第1回道場に手応え十分だった。
◆荒川道場 1962年に巨人・荒川打撃コーチが就任。当時の川上監督が、59年の入団後、伸び悩む王の一本立ちを託した。2人は「一本足打法」の習得に取り組み、シーズン中も荒川コーチの自宅や、遠征先で“地獄の特訓”が行われた。延々と続く素振りで、特訓が終わるころは、いつも日付が変わっていた。天井からつるした紙を真剣で切ったこともあった。荒川コーチの自宅では、あまりのすさまじい素振りに、1日1枚の畳が破れて使えなくなったという。この年の7月1日の大洋戦で「一本足打法」はデビュー。第1打席で右前安打、第2打席で右翼席へ本塁打を放った。この年38本塁打で本塁打王の初タイトルを獲得した。
◆荒川 雄太(あらかわ・ゆうた)1987年10月14日、東京都生まれ。20歳。日大高(神奈川)から2005年高校生ドラフト1巡目でソフトバンク入団。1軍出場はなし。今季、ウエスタン・リーグでは20試合出場、打率2割3分5厘、1本塁打、7打点。181センチ、88キロ、右投右打。年俸800万円。独身。
参照元:スポーツ報知