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◆楽天6x-5オリックス(12日・フルキャスト宮城) 楽天が劇的サヨナラ勝ちで4位を死守した。4回に2点を先制しながら、先発のエース・岩隈久志投手(26)が、5回に大量5失点の“背信投球”。一度は逆転を許したが、8回、鉄平外野手(24)の適時打で同点。さらに9回1死満塁から、2冠を狙う山崎武司内野手(38)の併殺崩れの間に、サヨナラの走者が生還。逆転勝ちした。13日、3連戦の勝ち越しをかけて、オリックスと対戦する。
楽天らしい泥臭い、しかし、貴重な勝利だった。9回1死満塁。遊ゴロを放った山崎武が必死の形相で一塁へ駆け込む。大きく横に広がる塁審の両手。3点ビハインドをはね返す劇的サヨナラ勝ちに、フルスタは大歓声でわき返った。負ければ西武、オリックスに抜かれ、屈辱の最下位転落。連敗を免れたという以上に、大きい1勝だった。
全員でつないで、勝利をもぎ取った。5回に岩隈が突如、崩れ、逆転された。だが、その後、粘る。「地味だけど、いいつなぎをしてくれた」と、野村監督が絶賛した永井らリリーフ陣が追加点を許さない。500試合登板を達成した39歳のベテラン左腕・河本も7回、ワンポイントで登場。左打者の後藤をスライダーで空振り三振に仕留め、節目の登板を飾った。「あの三振が勝ちに貢献したかどうかは分からないけど、いい結果が出せてよかった」と、いかつい顔をほころばせた。
打線も小技で小刻みに加点した。4回2死一、三塁からダブルスチールで2点目をゲット。8回の同点劇も2死から単打のみの三連打。一、二塁から右前適時打を放った鉄平は「(4回の)2打席目で、チャンスで凡退していましたからね。ああいうところで回ってきてくれて、よかったです」と、汚名返上の一打を喜んだ。最終回も無死一塁から高須のバントが敵失を誘うと、続く草野がバントできっちりと送り、サヨナラの場面をおぜん立てした。
クライマックスシリーズ進出圏内の3位まで、これで8・5差。遠い目標だが、決してあきらめない。「きょうは打線全員がヒーローだったね。よくつないで、よく追いついた」。夢をつなぐ価値ある勝利に、ノムさんも満足げな表情を浮かべた。
参照元:スポーツ報知