スポンサードリンク
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
◆プレシーズンゲーム 巨人2-9レッドソックス(23日・東京ドーム) 主砲が魔球討ちで、開幕OKをアピールした。李承ヨプが、レッドソックス・ウェイクフィールドのナックルボールに食いつき2安打。初回、2死一、二塁から左前タイムリーを放つと、4回にも右前へクリーンヒット。28日、ヤクルトとの開幕戦(神宮)で4番に座ることが確実な大砲の準備は整った。
体をくの字にして、李承ヨプはボールに食らいついた。外角に沈んでいく魔球を、最後は右手だけでとらえた。1回2死一、二塁。カウント2―1からのナックルボールにバットを合わせ、打球は左前にぽとりと落ちた。自身、今季巨人の一員として放った初安打が適時打になり、両肩に乗った重圧はなくなった。
気持ちが吹っ切れれば、怖い物はない。4回先頭でも目の覚めるような打球を右前に運んだ。2安打ともウェイクフィールドのナックルボールをとらえた。「ああいうボールは生まれて初めて経験した。今日はボールからバットに当たりにきてくれたんですよ。でも、結果が出て気持ちはいいですね」メジャー通算168勝右腕から2安打し、見たかと言わんばかりに胸を張った。
激しい戦いが終わっても、日本でまだ戦いは続いていた。3月上旬、台湾で行われた北京五輪野球世界最終予選に参加して23打数11安打、打率4割7分8厘、2本塁打、12打点の活躍で母国の五輪出場を決めた。休む暇なく来日し、18日の中日戦(東京D)から今度は巨人の主砲として調整した。だが、ここまで3試合、10打席無安打(2四球)だった。「早く1本が欲しいですね」心からの声だった。ラミレスとの4番争いを制するためには、結果が必要だった。
昨年12月、手術した左手親指付け根の経過報告に来日した際には「目標は開幕から日本シリーズまで4番に座ることです」と宣言した。「昨年は7番も打った。何番でも気持ちは同じ」と試合後は謙虚に話したが、やはり李には打線の真ん中が似合う。開幕前最終戦で2安打し「開幕4番」に大きく前進。「開幕に向けて、準備は出来ています」後は天命を待つだけだ。
参照元:スポーツ報知