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◆巨人0―6広島(1日・東京ドーム) 巨人が今季3度目の完封負けで借金を4に増やし、4月20日以来の5位に転落した。先発・木佐貫が赤松に3戦連発となる3号3ランを浴びるなど、6回12安打4失点で2敗目。打線もルイスから6安打しか奪えず、来日初完封を許した。月が替わってもチーム打率リーグ最下位の貧打は変わらず。3日のヤクルト戦(神宮)から始まる9連戦で、“巨大戦力”の真価が問われる。
もう、座る気力すら起きなかった。会見場に入ってきた原監督は「きょうは座るに足らずだな」と初めて立ったまま報道陣を見渡した。「メリハリのきいたいいピッチングしていた」とルイスを評した後、「もういいかな」と足早に帰路に就いた。怒りと悲しみとやるせなさと…。背番号88の後ろ姿には、幾多もの感情が重なっていた。
手も足も出なかった。140キロ台後半の速球とキレ味鋭いスライダーを武器に、抜群のコントロールで投げ込む広島の助っ人右腕に翻弄(ほんろう)された。巨人打線は追い込まれる前に早めに仕掛けたが、105球中、ボール球はわずか21球という圧巻の投球に、2時間26分の完封負け。4月20日の前回登板(広島)でも、小笠原の2ランのみの7回2安打2得点だった。まだ2試合だが、天敵のにおいがする。
生え抜き2人の不振が、貧打線に暗い影を落としている。
4番の高橋由は、1回2死三塁、6回2死一、二塁と2度のチャンスにいずれも見逃し三振に倒れた。4月18日の広島戦で4番に座ってから12試合で、打率1割8分6厘、2打点、本塁打ゼロ。「本当の意味で巨人の4番になれるかどうか」と指揮官は大きな期待を込めて抜てきしたが、今のところ数字は出ていない。
阿部にいたっては、この日の4打数無安打を含め最近5試合で1割5厘と、深刻なスランプが続いている。試合前には、原監督に呼ばれ話し合った。指揮官はリフレッシュを兼ねた休養を提案したというが、キャプテンは出場を選んだ。練習では一塁側の階段を使って下半身強化に約20分間、時間を割くなど、不振脱出へもがいているが、こちらも結果がついてこない。
試合後には、2日の一部投手の練習が、小笠原、木村拓、外国人を除く野手を含めた全体練習に急きょ変更された。「ちまたのウグイスはよく鳴いているけど、こっちはいつ鳴くんだろう」伊原ヘッドコーチは打線の低迷を嘆くしかなかった。5月は完敗スタートで、2カード連続負け越し、5位転落という厳しい現実となった。4、6番の不振を問われた原監督は「企業秘密」と言葉を濁しきびすを返した。3日からは上位3チームとの9連戦。仕切り直して、反攻に転じたい。
参照元:スポーツ報知