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◆巨人3―0横浜(13日・東京ドーム) 巨人は攻守の歯車がかみ合い、横浜を3タテにした。バーンサイドが4勝目を挙げ、クルーンは完全火消しで3日連続の23セーブ。好調の中継ぎ陣をはさみ、球団史上初の6投手による完封リレーを完成させた。遊撃の坂本が再三の好守で無失点勝利を後押しした。打っては7月に入って絶好調の小笠原が、1回に9戦6発となる18号2ランで先制。6回にも右前安打でチャンスを広げ、ラミレスの適時打を呼んだ。今季3度目の同一カード3連戦3連勝を飾り、4度目の4連勝。まずは2位をキープし、阪神とのゲーム差を詰めていく。
身震いするほどの大歓声が待っていた。お立ち台に上がった小笠原は、しみじみと喜びをかみしめた。「しっかり(バットの)芯でとらえられた。先取点が取れてよかったです」スタンドを見渡した打のヒーローは、手を上げて熱烈な「小笠原コール」に応えた。
文句なしの一撃だった。初回1死三塁。カウント2―1からのウッドの4球目を完ぺきにとらえた。「球種ははっきりとは分からないけど、動いていた」真ん中低めに沈む難しいボールを、ぎりぎりまで引き付け、一気に振り抜いた。
きれいな放物線を描いた打球は、右翼席上段に吸い込まれた。打った瞬間に本塁打と分かる2試合連続の決勝18号2ラン。「走者が三塁にいたので、なんとかしたかった。集中していました」ベンチに戻ると笑顔でハイタッチを繰り返した。
7月に入ってハイペースで本塁打を量産している。これで9試合6発。「今のところいい感じできているね」と自然と声も弾んだ。好調の理由については「なんだか分からない」と首をひねったが、四股(しこ)やカニ歩きなどの徹底した下半身強化で、手術した左ひざの負担が減り、スイングが安定した。同じく11戦6発のラミレスが4番に控えているという、相乗効果もある。「ラミちゃんがいいから“ダメでもともと”でいける」打席では雑念を振り払い、極限まで集中力を高めている。
デーゲームとあって、スタンドには親子連れの姿が目立った。自身も2児の父。6月にはベストファーザー賞を受賞した。「ナイターが終わって家に帰ったら、もう寝ているよ」と苦笑いを浮かべるが、子供と接する時間が唯一の癒やしとなっている。この日は目を輝かせた野球少年たちの声援を力に変えた。
2日連続でガッツとラミレスが全打点をたたき出し、チームは今季4度目の4連勝。貯金は今季最多の6に増えた。原監督は「(2人とも)頼もしい限り。いいところで打ちますね。いい状態をキープしてくれています」を目を細めた。
小笠原の頭の中に首位・阪神とのゲーム差のことはない。「とにかく一戦一戦、みんなでしっかり戦っていきたい」無心で白星を積み重ねれば、必ず虎のしっぽが見えてくると信じている。
巨人・原監督「(小笠原とラミレスは)頼もしい限り。いい状態をキープしてくれています。バーンサイドは攻撃的な彼の持ち味が出ていた。(坂本の6回の好守は)非常に大きかった。本塁打に値するぐらいのプレーですね」
参照元:スポーツ報知