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ヤクルトの佐藤由規投手(18=仙台育英)、日本ハムの中田翔内野手(18=大阪桐蔭)、ロッテの唐川侑己投手(18=成田)の「高校ビッグ3が」が8日、そろって入寮した。佐藤は両親、兄、弟を伴って埼玉県戸田市の合宿所を訪れた。最後は号泣する家族と抱き合い「泣き虫王子」らしく涙の入寮となった。
込み上げてくるものを必死でこらえた。日が落ちた合宿所の前で、由規が車に乗り込む家族と向き合う。母・美也さん(48)がハンカチで涙をぬぐうと、感極まった兄・史規さん(21)は号泣しながら由規と熱い抱擁を交わした。見守った父・均さん(47)、弟・貴規さん(14)もほおをぬらす。もう、こらえることはできない。激励の言葉に応じる由規の目元も、確かに光っていた。
午前11時半に、家族そろって戸田市内の寮に到着。昼食、報道陣への対応を終えると、冷蔵庫、テレビなどを含む大量の荷物を部屋に運び込み、家族5人で約6畳の1室にこもった。荷物を整理しながら、約4時間の家族水入らず。到着から約6時間後に、離れがたい気持ちを振り切って臨んだ別れの儀式だった。「あれがウチのカラーというか、全員そろって佐藤家なんで」照れることなく家族への思いを語った。
プロでの一歩を踏み出す前に、思い切り泣いてきた。入寮前夜、家族そろってカラオケに出かけた。声を張り上げ寂しさを吹き飛ばした。最後に歌ったのはコブクロの「桜」。兄と共にマイクを握り、共に涙を流した。「昨日は泣きました。反射的にそうなっちゃう。でも今日はこらえました」この日は、家族から温かい言葉が詰まった寄せ書きを贈られても、涙は見せなかった。
10日に始まる新人合同自主トレから、本格的にプロでの生活が始まる。当分、涙は見せないつもりだ。「いずれは親元を離れていくわけで、自立して独り立ちしなきゃいけない。監督もおっしゃってましたが、勝って泣くというのは、自分でも決めてます」最愛の家族に見守られる「泣き虫王子」が、涙を振り払い、荒波が待つ厳しい世界に飛び込む。
参照元:スポーツ報知