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ヤクルトから巨人に移籍したセス・グライシンガー投手(32)が29日、2年連続200投球回と“自分超え”を宣言した。来日し、東京・大手町の球団事務所で会見に臨んだ昨季の最多勝右腕は「個人的には去年の成績を超える」と目標を設定。昨年、試合中に取り続けたメモのチームメートへの公開も快諾した優等生右腕。あふれる“ジャイアンツ愛”を胸に、巨人を日本一へと導く。
端正なマスクが一層引き締まった。グライシンガーが巨人の印象を問われた時だった。「誰でもそう思うだろうが、巨人は最も素晴らしく世界的にも有名なチーム。その一員になれてうれしい」その口調は“ジャイアンツ愛”にあふれていた。
移籍の決め手もチーム愛だった。今オフ、阪神、ソフトバンクなども手を上げた中、巨人を選んだ。「一番の理由は優勝したチームだから。もう巨人打線との対戦は嫌だったからだよ」とジョークを交えて胸中を明かした。
昨季、16勝(8敗)を挙げて最多勝を獲得した。相手の研究も進むが、重圧はない。「むしろ自信に思っている。けがなく1年間ローテーションを守れれば、結果はついてくる。去年以上の成績を残す」と、2年連続の最多勝も視野に“自分超え”を力強く約束した。
中でもこだわるのは投球回数だ。昨季、セ・リーグで唯一、200投球回(209回)を達成した。「200イニングを最低ラインに設定している。毎試合、7、8回投げなければ届かないから」と先発投手としての最大の勲章を目指す。セの助っ人投手で2年連続200イニング到達となれば、83年から3年間続けた郭源治(中日)以来、史上3人目となる。四半世紀ぶりの快挙に挑む。
すでに米国でのトレーニング中に、マウンドからの投球を数度、行った。キャンプでフォームのバランス調整に集中するための体は、すでにつくってきた。
昨季、登板した試合中に打者に対して感じたことを、ベンチで書き留めていた。上原、内海らも興味を示している“グライ・メモ”は今季も続ける。「参考になるかは分からないけど、隠しはしないよ」とチームメートへの公開も惜しまない。愛して選んだ球団に、すべてをささげる。
◆セス・グライシンガー(SETH GREISINGER)1975年7月29日、米カンザス州生まれ。32歳。バージニア大在学中の96年、アトランタ五輪米国代表として銅メダル獲得。96年ドラフトで1巡指名(全米6位)を受け、97年にタイガース入団。98年、メジャーデビューも、その後は故障に悩まされた。ツインズ、ブレーブスを経て05年途中、韓国・起亜に移籍。昨季はヤクルトで16勝8敗、防御率2・84。190センチ、90キロ。右投右打。独身。
参照元:スポーツ報知