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怪物が「スプラッシュヒット」に挑戦する。日本ハムの高校生1巡目ルーキー・中田翔内野手(18)=大阪桐蔭=が30日、沖縄・名護キャンプで市民球場の外に広がる東シナ海に超特大弾をたたき込むことを予告した。キャンプ初日の2月1日からフリー打撃を開始する予定。高校通算87本塁打の怪物は「和製ボンズ」として、飛距離にこだわる。
ただの一発では満足できない。キャンプインを目前にして、中田のアーチストとしての本能が目覚めた。「170メートル飛ばしたら海に届く? まあ、170メートルなら僕も打ったことありますからね」沖縄・名護キャンプの舞台となる市民球場の左翼後方に広がる東シナ海。怪物は規格外の弾道で、スプラッシュヒットを披露する考えを明かした。
狭い名護市民球場は左翼97メートル、中堅118メートル。これを知った中田は「(サク越えは)余裕っすね」と笑い飛ばした。プロ入り後初の屋外でのフリー打撃は、キャンプ初日の2月1日から行う予定。スタンドに何本のアーチを運ぶかが注目されるが、黄金ルーキーはスケールが違った。狙いは本数より飛距離だ。
大阪桐蔭の2年秋、秋季近畿大会準決勝の市川戦で左翼場外へ推定170メートル弾を記録した実績を持つ。名護市民球場は、芝生席と高さ8メートルの防球ネットの後に遊歩道をはさんで砂浜と東シナ海が広がる。本塁から海までの距離は約170メートル。海に飛び込む打球といえば、米大リーグ前ジャイアンツのバリー・ボンズの「スプラッシュヒット」が有名だが、中田も再現を期待できる。
向上心は尽きない。100キロ超級の怪物はキャンプのテーマに「パワーアップ」を掲げた。バットが金属から木製に替わっても、飛距離不足は力で補うつもり。「基本は球を打つことと、ウエート(トレ)っすね」と抱負を語った。
中田はこの日、千葉・鎌ケ谷のファイターズタウンで行われていた新人合同自主トレを打ち上げた。11日の初日こそ「吐きそう」と泣き言を連発していたが「楽しかったっすね。体も絞れてきたし、今は良い感じっす」と余裕の表情で締めくくった。怪物弾が水しぶきを上げるのは、もうすぐだ。
◆スプラッシュヒット 米大リーグ、ジャイアンツの本拠地・AT&Tパークの右翼後方にあるマッコビー湾に飛び込む本塁打を「スプラッシュヒット」と呼ぶ。ファンがボートやカヤックに乗ってホームランボールを待ち受ける風景は球場名物。推定飛距離は約130メートル。通算45本の「スプラッシュヒット」が出ているが、バリー・ボンズが最多の35本を放っている。
参照元:スポーツ報知