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◆巨人6―5阪神(8日・東京ドーム) どうだ! これなら文句ないだろう!! ラミレスが前日(7日)、幻と消えた本塁打を打ち直した。1点を追う8回無死二塁、久保田からバックスクリーン左へ逆転2ラン。拙攻、拙守で敗色濃厚だったチームを、リーグトップを走る正真正銘の10号で救った。9回はクルーンが、4月27日にサヨナラ負けした阪神打線を完ぺきに抑え、リベンジ。何とか白星をつかんだ原巨人だが、9日からは中日戦。やるべきことをしっかりやらないと、なかなか上位浮上は見えてこない。
感触は十分だった。ラミレスは打球の行方に目をやった。バックスクリーン左のカメラマン席へ一直線だ。観客はいない。誰にも邪魔される心配はない。赤星が追うのをあきらめた。ボールがしっかりフェンスを越えるのを確認すると、高々と右手を上げ、誇らし気にダイヤモンドを1周した。
最悪のムードが一変した、奇跡のアーチだった。1点を追う8回無死二塁。久保田のカウント2―1からの内角寄りの146キロ直球をすくい上げ、逆転2ランとした。8年連続の2ケタとなる、キング快走の10号に「最高の気持ちです。昨日は1本損しちゃったけど、今日は誰もいない所を狙った。あれならテニスラケットでも届かないだろ」と笑った。前日(7日)は左翼席の観客の妨害で逆転アーチが二塁打になったが、打ち直しの千金弾だった。
原監督も助っ人のひと振りに拍手を送った。「今のチーム状況で言うなら、起死回生です。今日の勝ちは大きい」とうなずいたが、ここから表情が一変。「今日のひとつの勝ちで有頂天になることはできない」と今季一番の怒りを込めて話し始めた。
結果だけを責めているのではない。戦う姿勢が見られないことに指揮官は腹立たしさを覚えた。今季2度目の先発となった栂野は3回に1点を許すと、新井、金本に連続四球。2番手の越智も5回に1死一塁から同じ2人に四球を続け、結局3失点。「若い力が思い切って出せる状況で、もう少し堂々と勝負を挑めばいいが、課題は多い」と強い口調で反省を促した。
主将の阿部もリード、打撃で精彩を欠き、ベンチに下げられた。代わった加藤も1点を追う7回無死一塁で、2日続けてバントを失敗。ヒーローのラミレスも逆転を許した直後の5回2死一、二塁で野口の左翼線の打球を二塁に送球し、一塁走者の生還まで許した。「致命傷になりかねないプレーだったし、だからその後、何とか取り返そうと思った。小さいミスをなくさないと阪神には追いつけない」とR砲もこのときばかりは表情を引き締めた。
3連敗は免れたが、次は中日戦が待っている。「昨日(7日)も言ったが、もっと粘っこい勝負を一人一人やることが今は一番大事」と指揮官は締めた。二岡、李承ヨプ、高橋由、上原、豊田と主力がいない今、戦力的にはピンチだが、若手には最大のチャンスであるのも確か。全員野球で試練を乗り越えるしかない。
◆ラミレス“幻の逆転3ラン” 7日の阪神戦、2点を追う7回1死一、二塁、ラミレスの打球は左翼最前列に飛び込んだかに見えたが、阪神ファンがはじき返し判定は二塁打に。原監督の猛抗議も実らず、この回同点止まり。8回に勝ち越され、敗れた。
巨人・原監督「(ラミレスは劇的だった?)チーム状況でいえば、起死回生でした。今は若い力がもっと堂々と勝負を挑む形にならないといけない。まだまだ課題は多い。ひとつの勝利に有頂天になることはできない。(あすから中日戦?)もっと粘っこい勝負を一人一人やることが一番大事です」
参照元:スポーツ報知