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メジャー最低の25勝47敗と不振のマリナーズが、ジョン・マクラーレン監督(56)の解任を発表した。イチロー外野手(34)や城島健司捕手(32)を擁するチームは開幕前、7年ぶりのプレーオフ進出が期待されたが、編成トップのバベシGMに続く、現場の指揮官の解任で“空中分解”となった。
不振にあえぐマ軍が“解体”された。今月9日、ペントランド打撃コーチがチームを去ったが、粛清人事はマクラーレン監督にまで及んだ。バベシ前GMの解任が発表された16日、イチローが「この状況なら何が起こってもおかしくないでしょ。起こらないことがおかしい」とつぶやいた言葉が現実になった。今季、メジャーで解任されたのはメッツのランドルフ監督に続いて2人目。リグルマン・ベンチコーチは01年のイチロー入団後、8年間で5人目の監督だ。この数字が、チームの迷走を表している。
ドタバタの解任劇だった。ペラクーダスGM代行の会見が始まったのは午前11時半。選手たちはその直前、遠征地アトランタへ向かうために集まった本拠セーフコ・フィールドで監督交代を知らされ、動揺したままバスで空港へ向かった。イチローや城島のコメントは発表されなかった。
日本人コンビは大きな精神的支柱を失った。イチローは、99年春のマ軍キャンプに招待選手として参加して以来、マクラーレン監督と良好な関係を築いてきた。同監督の存在がマ軍との契約延長の決め手のひとつになった。「潜在的なものも含めて彼の能力をずっと見てきた。監督としての可能性は未知数で無限大。一緒に戦っていきたい」と絶賛したこともあった。城島も「城島健司という捕手を最大限に生かしてくれる。守備でもベンチから攻めていく姿勢を感じる」と捕手出身の指揮官に共感していた。
最下位を独走するマ軍。このペースでいくと56勝106敗で球団ワースト記録を更新する。来季へ向け、セクソン、ビドロの両内野手をはじめ、解雇が確定的な選手の名前も浮上。主力投手のトレード交渉も水面下で進行している。だが、付け焼き刃の“改革”で浮上するかは大きな疑問だ。
◆ジム・リグルマン 1952年11月9日、米ニュージャージー州生まれ。55歳。74年ドラフト4巡指名でドジャース入団も、内野手でメジャー経験なし。82年からマイナーの監督となり、92年途中でパドレスの監督就任。95~99年はカブスの指揮を執り、98年はワイルドカードでプレーオフ進出。メジャーでの監督通算486勝598敗。昨年はカージナルスのマイナーでコーチを務め、今季からマリナーズのベンチコーチとなった。
◆ジョン・マクラーレン 1951年9月29日、米テキサス州生まれ。56歳。70年ドラフト7巡指名でアストロズ入りも、捕手ではメジャー経験なし。78年から85年までマイナーの監督。86年からメジャー各球団でコーチを歴任。昨年7月2日にハーグローブ監督辞任を受けて、ベンチコーチからマリナーズ第12代監督就任。09年までの契約で2010年は球団に選択権があった。監督通算68勝88敗。
参照元:スポーツ報知