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◆日本ハム3―1楽天(17日・東京ドーム) これぞ星野JAPANのエースだ。日本ハム・ダルビッシュ有投手(21)が楽天戦で4安打1失点10奪三振の完投。対楽天7連勝&今季11勝目は、わずか89球という省エネ投球で決めた。2ケタ奪三振は今季5度目、8完投は両リーグ単独トップ。北京五輪日本代表メンバー入りした右腕にとっては、選出御礼の快投だった。これで自身5連勝。7、8月の連勝も16に伸ばした。勢いは北京まで止まりそうにない。
安心して見ていられた。ダルビッシュは淡々と最後まで投げきった。球数は9回完投としては、自身最少の89球。今季5度目の2ケタとなる10三振を奪ったが、「三振よりも、球数が少なくて試合時間(2時間36分)が早かったのが良かったと思います」と笑い飛ばした。
変幻自在だった。直球の最速が152キロだったのに対して、最も遅いスローカーブは104キロを計測した。「きょうは早打ちだったので楽でした」楽天打線を相手に積極的にストライクを投げ込み、追い込めば確実に三振に斬った。90球未満の2ケタ奪三振は中日・川上が05年5月20日のロッテ戦(千葉)で記録して以来。今季2度目の無四球完投で、1分けを挟み2連敗中のチームを救った。
登板前に北京五輪日本代表入りが正式に決まった。それでも「きょうをどう勝つかしか考えてなかった」という。父・ファルサさん(47)ら家族が8月12日からの現地入りを予定するなど、周囲が盛り上がる中で、本人は「僕にとって日の丸は絵でしかない。『目標は金メダル』というのは誰でも言えること。先にやることがあると思う」と力強く言い切った。
選出御礼だけでなく、恩返しの快投にもなった。この日、今年1月に都内で合同自主トレを行った前ロイヤルズ・野茂の現役引退が判明。試合後に衝撃ニュースを知ったエースは、「メジャーでは引退しても撤回する人もいるし、僕はそれを期待します。今はお疲れ様でしたと言いたい」と慎重に言葉を選んだ。
当初はこの後に2度の中5日登板に臨む予定だったが、梨田監督の「疲れをためて(代表に)出すのは心苦しい」という計らいで、五輪前の先発は24日のロッテ戦(札幌D)1試合となる見込みだ。「きょうも全力だったし、次も(力を)抜くことはない」星野JAPANのエースは「日本ハム・ダルビッシュ」として仕事をやり遂げてから、北京に旅立つ。
参照元:スポーツ報知