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日本人選手の米大リーグ進出の実質的な先駆けとなり、日本と大リーグで通算201勝(155敗)を挙げた野茂英雄投手(39)が現役引退の決意を固めたことが17日、分かった。ことし4月にロイヤルズを自由契約となった後も獲得に乗り出す球団はなく「まだまだやりたい気持ちが強いが、プロ野球選手としてお客さんに見せるパフォーマンスは出せないと思う」と語った。

 野茂投手は今季、キャンプにマイナー契約の招待選手として参加し、開幕直後に3年ぶりのメジャー昇格を果たした。しかし、好結果を残せず4月20日に戦力外通告された。

 ◆野茂 英雄(のも・ひでお)大阪・成城工高、新日鉄堺を経て90年にドラフト1位で近鉄入り。独特のフォームは「トルネード(竜巻)投法」と呼ばれ、1年目に18勝でMVP、新人王、沢村賞。95年ドジャースに入団。日本人2人目の大リーガーとなり、オールスター戦に先発、新人王に輝いた。96、01年に無安打無得点試合を達成し、05年に日米通算200勝。日本で通算78勝46敗、大リーグでは計7球団に所属し通算123勝109敗。188センチ、100キロ。右投げ右打ち。大阪府出身。39歳。

 ソフトバンク・王貞治監督「日米交流の先鞭(せんべん)をつけた功労者。米国に渡って14年。日本野球が米国と比べて遜色(そんしょく)のないレベルにあることを示してくれたことが、後に続いた選手たちのチャレンジ意欲をかき立てたのだと思う。これからも、日本、米国の野球発展のために頑張ってほしい」

参照元:スポーツ報知

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