スポンサードリンク
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
史上最速&史上最年少の2億円プレーヤーが誕生した。日本ハム・ダルビッシュ有投手(21)が22日、札幌市内の球団事務所で代理人とともに契約更改交渉に臨み、1億2800万円増の2億円プラス出来高で一発サイン。プロ4年目での2億円到達が史上最短なら、21歳も最年少記録だ。沢村賞、リーグMVPなど、数々の勲章を手にした2007年を、最高の形で締めくくった。
最大限の評価に、ダルビッシュの心は満たされた。代理人の布施裕弁護士(55)が会見の席で「金額は2億です」と打ち明けると、隣でエースはニヤリと笑った。「十分すぎる額で、満足しています」7200万円からの3倍近い超大幅昇給。レギュラーシーズン、ポストシーズン、北京五輪アジア予選を通じ、計14完投、246回1/3と誰よりも投げ抜いた1年の終わりに、バラ色の更改が待っていた。
記録ずくめだった。プロ4年目での2億円到達は高卒、大学・社会人を問わず、巨人・高橋由(02年)らの5年目を抜く史上最速。21歳もオリックス・イチロー、巨人・松井、西武・松坂(ともに当時)の23歳を抜き、最年少記録を更新した。ダルビッシュの同年代は、まだ大学3年生。そんな若者が、途方もない金額を手に入れた。
だが、エースの気持ちに変化はない。「億いったから責任感が出てきたというのは違うと思う。僕はプロに入ったら、どんな金額でも責任感を持ってやるつもりだった。だから、これで責任感が強くなったり、薄くなることもない」堂々たる21歳の主張だった。
ダルビッシュは「僕は最低限の生活で十分。自分へのご褒美もないですよ」と断言し、周囲に還元することを決めた。今季は1勝10万円の計算で、水不足に苦しむ国に対する資金援助が目的の「水基金」を設立。これに加えて「いろいろな人に支えられたし、何かに寄付したり、いろんな活動がしたい」とさらに幅広い社会貢献活動を検討している。
沢村賞、MVP、奪三振王…。数々のタイトルを獲得した2007年。それでも、エースは「成績に満足しているわけじゃない」と首を振った。不参加だった優勝旅行期間中も、千葉・鎌ケ谷でトレーニングを継続。来年1月には宮崎県内でソフトバンク・川崎らとの合同自主トレを計画中だ。「今年で終わりじゃない。来年から新しいチームになるし、また頑張っていかなきゃと思う」新世代の怪物が描き出す未来予想図は、だれにも想像できない。
◆プールを“ねダル” ダルビッシュは金銭の交渉を10分足らずで終えると、後は球団側に練習環境の改善を懇願。札幌ドームのウエートルームの拡充に加え、千葉・鎌ケ谷の2軍練習場へのプールの設置を求めた。「(オリックスの)清原さんが(自分で)プールを造ったように、1軍からの故障者が早く戻るためにも必要」と主張。だが、過去にスペースがないことを理由に断念したことがあるだけに、早期実現は難しそうだ。
参照元:スポーツ報知