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◆オリックス4―5楽天(30日・京セラドーム大阪) これが4番の仕事だ! 9回にリリーフ陣が崩れて延長にもつれ込んだ10回表、楽天は2死二塁からホセ・フェルナンデス内野手(33)が中前タイムリー。主砲の値千金の一打で勝ち越し、4月を白星で締めくくった。疲労性の腰痛に悩みながらも4安打3打点と大奮闘のフェル砲。リーグトップの打点を36に伸ばし、首位打者を走る同僚の山崎武司内野手(39)が大本命だった月間MVP争いに、猛烈なラストスパートだ。
守護神・青山がまさかの同点アーチを浴び、もつれ込んだ延長戦。重苦しいムードをフェルナンデスのバットが吹き飛ばした。10回2死一塁で迎えた5度目の打席。初球に渡辺直が二盗を決めると、主砲の集中力は極限まで高まった。2―1からのフォーク。「走者をかえすことだけを考えた」コンパクトなスイングで中前に。敵地で勝てない“内弁慶”のチーム状態を払しょくする決勝タイムリーに、野村監督も「4番の仕事をしてくれた。苦しい時こそ、エースと4番や」とほめた。
開幕から1か月あまり。不動の4番打者にも疲労の影が忍び寄っている。前日から腰痛を訴えており、この日も試合前にはトレーナーが付きっきりで入念なストレッチ。「少し張りが残っている」というが、試合になればエンジン全開。4回には一、二塁間をゴロで抜く技ありの同点打。6回には右中間を破る当たりで二塁へ頭から滑り込むハッスルプレー。8回にもタイムリー二塁打と、今季初の4安打固め打ちだ。
「打点を挙げるのが自分の役目」と言い切る4番打者は、この日も3打点をプラス。リーグトップを独走する36打点となった。これで23日のソフトバンク戦から6試合連続・計13打点の荒稼ぎ。打率3割7分4厘で首位打者を走る山崎武が最有力だった月間MVPレースに、猛烈な追い込みで名乗りを上げた。
昨年8月以来、2度目の受賞チャンスにも「同じチームなんだから、どっちが取ってもいい。チームにとってプラスになることだからね」と、あくまでフォア・ザ・チーム発言。頼れる助っ人は、月が替わってもチームのために打点を積み重ねる。
参照元:スポーツ報知