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日本球界が誇る剛腕をめぐって、空前の争奪戦がスタートする。黒田の「FA宣言」を受けて、真っ先に手を挙げ、移籍先の最有力候補になりそうなのが、Rソックスだ。松坂、岡島に続く3人目の日本人メジャーリーガー獲得へ、実は数年前から徹底調査。昨オフにも黒田がFAでのメジャー挑戦の意思を見せた際も、重大な関心を持って動向を見極めていた。
結局この時は、黒田がメジャー行きを断念。それでも、レ軍はなお調査を粘り強く継続していた。球団のスカウト部門を統括するクレイグ・シプリー副社長兼国際スカウト部長(44)はこれまで、スポーツ報知の取材に「クロダは当然知っている。(昨オフ)ヒロシマ残留を決めたのは、独り暮らしのお父さんを心配してのことなんだろう?」と話し、調査能力の高さを披露するとともに、黒田への強い関心ぶりを明らかにした。
レ軍のスカウティング活動は他球団の追随を許さない。目をつけた選手は、数年にわたって徹底マークを続け、パーソナルデータを分厚いファイルに詰め込んで情報を管理。1億ドルを投資して松坂を獲得するにあたっては、好きなおにぎりの具まで調べていた。シプリー国際部長を始めとしてスカウトらは年間に何度も極秘来日しては、関心を寄せる逸材に熱視線を送る。岡島も巨人時代からマークを続け、昨オフのFA交渉解禁日に即日交渉を行い、数年越しの獲得にこぎつけた。黒田についても、交渉解禁日となる14日に一気に動き出す可能性がある。
エースのC・シリングがFAでの退団、移籍が濃厚。代役の左腕レスター、右腕バックホルツは経験が乏しく、1年間ローテを任せられるかは未知数。その点、日本球界での実績が十分な黒田は“ポスト・シリング”としてうってつけの人材。松坂と2人で先発ローテ入りすれば、今季と同様、大きな話題となる。
他球団も黙ってはいない。今オフはメジャーのFA市場での先発投手は不作と言われ、日本球界屈指の右腕に人気が集中するのは必至。特に、レ軍とライバル関係にあるヤンキースは目の色を変えている。クレメンスとペティットの先発ローテ2人の去就が微妙で、投手陣再建が来季巻き返しへの急務。黒田は是が非でも欲しい存在だ。
黒田獲得には当初、カブスとマリナーズの地元紙が真先に今オフ最大の補強ポイントとして報じていたが、ボンズ外野手がFAとなったジャイアンツとトーレ監督就任で地区優勝が大命題のドジャース、左腕グラビンの退団の可能性があるメッツの参戦もありうる。さらにヒルマン監督のロイヤルズも関心を示している。30球団中、資金力がとりわけ豊富なレ軍とヤ軍の参戦によって、米メディアも注目の今オフの超目玉になりそうだ。
参照元:スポーツ報知