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「阪神・新井」誕生が決定的になった。広島からフリーエージェント(FA)宣言した新井貴浩内野手(30)が15日、宮崎市内のホテルで阪神との初交渉に臨み、4年10億円の提示に明確な返事は保留したものの、「前向きに考えたい」と好感触を示した。同内野手は広島に残留する意思はなく、他球団からのオファーもないことから、20日にも行われる次回交渉で阪神入りが決まる見込みだ。
充実感がにじんでいた。会見場に姿を見せた新井は、言葉を選びながらも、縦じま入りをほのめかした。「話をしていただいてうれしく思います。気持ちの整理は出来ていませんが、家族と話し合って前向きに考えたい」即答こそ避けたものの、固まりつつある正直な思いを、ゆっくりと吐き出した。
午後5時から始まった第1回交渉は1時間強に及んだ。4年総額10億円の提示とともに、沼沢球団本部長の温かい言葉が胸の奥まで響き渡った。「『勇気ある決断をした君が欲しい』と言っていただきました」。FA権を行使する決意を固め、涙を流したのは、ちょうど1週間前。苦悩の末に退路を断った大砲には、ありがたいラブコールだった。
新井との初交渉に、球団側も手ごたえをつかんだ。沼沢本部長は「正直、手応えはありました。一言で表すならナイスガイですね。クリーンアップを打ってほしいと伝えました」と獲得に自信をのぞかせた。北京五輪日本代表候補が福岡入りする20日にも第2回交渉が行われ、「阪神・新井」が誕生する見込みだ。
アニキとの強力タッグも6年ぶりに復活する。尊敬する金本には、申請書類を提出した8日に宣言したことを報告。「あっそう」と無関心を装った返答にも、愛情表現の裏返しだと分かっている。「(金本の存在は)決断の要因になります。阪神はまとまりのある素晴らしいチームだと思います」と猛虎愛を口にした。Aクラスさえ知らない男が、優勝請負人への道を歩む。
参照元:スポーツ報知