スポンサードリンク
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
◆巨人3―1中日(22日・東京ドーム) 西村は、打者・森野をにらみつけた。7回2死一、二塁。カウント1―2からの4球目。スライダーで遊ゴロに仕留めると、思い切りグラブを叩いて、喜びを表した。
攻めた。押せるだけ押した。この日投げた31球中、実に28球が直球系の球。最速150キロをマークした武器を信じた。試合の流れを呼び込んだ。2番手として6回を3人で抑えると、その裏、味方打線が同点に。2回を1安打無失点で今季初勝利をつかんだ。「強気で向かっていかないと抑えられない。いい緊張感の中で投げられた」
交流戦中盤から変化球の制球を気にしすぎて、不調に陥った。その時、央子(ひろこ)夫人(26)から「考え過ぎじゃない?」と言葉をかけられた。迷いがテレビ画面を通じ、愛妻に伝わっていた。「もう、何も考えずに、思い切り腕を振るだけだ」後半戦からは派手なガッツポーズもするようになった。鏡の前で、すごんだ顔をつくる練習もした。少しでも自分を変えたかった。
これで4連投。最近の16試合で13試合に登板している。連投は信頼の証しだ。登板数は林と並ぶチーム最多タイの41試合となった。原監督も「完ぺき。粘り強さが出てきた。(豊田、上原の)2人に肩を並べる存在になってほしいし、そうなりつつある」と賛辞を惜しまない。鉄壁コンビにつなぐセットアッパーに成長した。
上原から譲り受けたウイニングボール。記念の白球は、愛妻に贈る。「(昨オフに)結婚してから、なかなか結果を残せなくて、すごく迷惑をかけたので」とほおを赤らめて会見を終えた。そしてすぐにクールダウンのため、照明の落ちたグラウンドを歩いた。気持ちはすでに、次の試合に向いていた。
参照元:スポーツ報知