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◆横浜5―4阪神(24日・横浜) 岡田阪神が痛恨の黒星だ。1点リードの8回2死一、二塁、藤川が佐伯に左翼フェンス直撃の逆転二塁打を浴び、今季4敗目。チームは4月から5月にかけての9連敗以来、今季2度目の5連敗を喫した。JFKがそろい踏みで登板した連勝も23でストップ。頼みの方程式まで崩れ、逆転Vを目指す猛虎がもう絶体絶命だ。

 フワリと舞い上がった白球が思った以上に伸びた。球児は両手をひざにつき、ホームベースを駆け抜ける2人の走者を見つめた。8回2死から四球と内野安打で招いた一、二塁。佐伯に外角高めの151キロを左翼フェンスまではじき返された。逆転の2点二塁打。「申し訳ないとしか言いようがないです」神話の崩壊はすなわち、泥沼の5連敗を意味していた。

 執念のタクトにひずみが生じた。先発・能見が4回途中に崩れ、渡辺、ダーウィンを次々に投入。6回から送り出した久保田が7回に2死満塁のピンチを招き、ウィリアムスが早々とリリーフに立った。リードした場面で、藤川が8回の先頭から投げるのは今季初。ゲームプランの崩れが、最後の最後に影響を及ぼした。

 「球児? 久しぶりやからな。また先発が5回までいかへんのやから。こんな展開やったら中継ぎ投手もたまらんよ」と岡田監督は顔をしかめた。18日の巨人戦(甲子園)以来、6日ぶりのマウンドとなった守護神よりも、踏ん張りきれなかった能見が許せなかった。5連敗中、先発陣の防御率は10・90。5回を投げきったピッチャーがいなくては、勝負にならない。

 JFKがそろってマウンドに立てば、7月1日の横浜戦(横浜)以来、23連勝中だったが、これもストップ。盤石を誇った方程式まで崩れたが、前を向くしかない。「ジタバタせずに自分の出来ることを頑張るしかない。気持ちが折れたらダメなんで、明日以降も強い気持ちでやっていきたい」球児は自分に言い聞かせるように言葉を並べた。残り8試合。最大12ゲーム差をはね返した底力を、もう一度見せるしかない。

参照元:スポーツ報知

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