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◆巨人5―7中日(24日・東京ドーム) 連覇への道しるべが見えても、落合監督に油断は無かった。コーヒーを片手に、帰りの通路をゆったりと歩いた。表情が緩んだのは、応援に来ていた信子夫人と会話を交わした瞬間だけ。天王山の初戦を制し、点灯した優勝マジック7。「あって無いようなもんだ。だからマジックなんだ」オレ流監督は普段通り、淡々と言葉をつないだ。

 ナインが執念でつかんだ勝利だ。初回、先頭の井端が右前安打で出塁すると荒木の2球目に二塁へスタート。荒木が打った打球は、左前に抜けて一、三塁。「ノーサイン。バントで手堅くよりも、果敢に攻めたと(新聞に)書いておいて下さい」と振り返る2番打者がチャンスを広げた。そして、1死満塁から森野が右前へ先制の2点適時打。流れを呼び込んだ。

 その後も、しぶとく得点を重ね、流れを渡さなかった。4回2死満塁で井端が中前に2点適時打。5回2死からは「日本に来て初めて」とウッズがヘッドスライディングで二盗。英智の右前適時打を呼び込み、7回2死三塁からは井端が二塁手左への当たりで、一塁に頭から飛び込んでタイムリー内野安打にした。「気合です。随所にうちらしいプレーができてベンチも盛り上がった」と、胸を張った井端。7得点のうち5得点が2死から。追いすがる巨人に、1度もリードを許すことなく逃げ切った。

 落合野球の真骨頂をフルに発揮した。「昨年までの野球を思い出したんじゃないか」と、指揮官も目を細めた白星。残り9試合もしぶとく、粘っこい戦いでVのゴールテープを切る。

参照元:スポーツ報知

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