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ブーイングの後の悲劇だった。1点ビハインドの7回2死一塁。西村が投げたカウント2―1からの5球目に、上田のバットが回ったように見えた。しかし、三塁塁審は両手を広げた。判定はボール。東京ドームに「ブー」の嵐が巻き起こった。仕切り直しの6球目、真ん中直球が右中間に伸び、痛恨の追加点を献上。続く井端にも内野安打を浴び、ビハインドが「3」に広がった。ともに2球で簡単に追い込んでから、最後の球が甘く入った。
頂上決戦で、今季、成長著しい若手3投手が踏ん張れなかった。先発・木佐貫が4回2死一塁から自らの失策も絡んで失点した。5回は1死一塁からこの日登録されたばかりの金刃が約1か月ぶりの登板。森野を打ち取ったが、李が一塁ベースから離れ、完全にノーマークのウッズに二盗を許し、その後一、二塁となって英智にタイムリーを食らった。西村を含め7点のうち5点が、2死からの失点だった。
取られては取り返す白熱のシーソーゲームも、一度も追いつくことができずに終わった。試合後の原監督は、2死からの失点について「評論家ならいろいろ言いたいけどね」と一息ついた後、「きょうはバッテリー間で反省するところがある」と続けた。伊原ヘッドはウッズの盗塁に声を荒らげた。「そういうスキを見せるから差が出る。走ってくるのは分かっていた。(捕手が)けん制のサインを出しておけば、アウトになるんだから。もっとキャッチャーがピリピリやらないといけない」と怒りをあらわにした。
大一番を前に、結束を強めていた。ミーティングでは開幕戦以来、全員で手をつなぎ、大きな円陣の中、指揮官に指名されたキャプテン阿部が声を張り上げた。「思っているものすべてをグラウンドでぶつけていきましょう」出番はなかったが、内海をベンチ入りさせるスーパースクランブル態勢を取り、決戦の舞台にのぞんだが、主導権を握られたまま競り負けた。首位の座から陥落し、またも自力Vが消えた。
ただ、意気消沈するところではない。残り4試合、ここから白星を重ねていけば、5年ぶりのV奪回は十分、現実味を帯びてくる。さあ、ここからはい上がろう。栄光のゴールはまだ、手に届くところにある。
巨人・原監督「(2アウトからの失点が多かった?)評論家ならいろいろ言いたいけどね。きょうはバッテリー間で反省するところはあるね。(金刃は)これからも戦力になってもらいたい。明日はこういうことのないように戦いたい」
参照元:スポーツ報知