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◆日本ハム3―2西武(12日・函館) 日本ハムが天敵・涌井を沈めて、4連勝を決めた。2点を追う8回、それまで今季24イニング連続無得点に封じられていた西武のエースから、金子誠が同点の中前2点タイムリー。その直後、重盗と相手失策で勝ち越した。執念と幸運とがもたらした逆転勝利で、2位・ソフトバンクとはこれで2ゲーム差。交流戦を優勝した時と同じように、相手の信じられないミスから白星が転がり込む「必勝パターン」がよみがえり、昨年王者が首位固めに入った。
顔も見たくない天敵を、最後にうっちゃった。執念とミラクルでつかんだ価値ある1勝。「選手たちの最後まであきらめない気持ちが、終盤の集中力に結びついた」歓喜に沸く函館オーシャンスタジアム。ヒルマン監督は誇らしげに振り返った。
日本一軍団のプライドに火がついた。7回まで無得点。しかし、下を向く者はいなかった。2点を追う8回だ。高橋、小谷野の連打で口火を切ると、1死満塁から「おいしい場面を、よだれを垂らして待っていた」という金子誠が、同点2点適時打を中前に運んだ。
レオのエースから今季3試合、計25イニング目で挙げた初得点。選手会長にとっては、“縁”のある場所での活躍だった。函館は新選組副長・土方歳三が没した地。同組の旗印「誠」にちなみ、「あさぎ色」(薄い藍色)のリストバンドを使用する金子誠は、2日前に一人で五稜郭を訪問。約3時間も周囲を散策しただけに「そのおかげで打てましたね」と照れ笑いを浮かべた。
不名誉な記録に別れを告げると、もう止まらない。なおも1死一、二塁。気落ちした涌井を見透かした指揮官が出したサインは重盗だった。これに焦った捕手・細川の三塁送球が打者・森本のバットに当たり、白球は角度よく三塁後方へ舞い上がった。二塁走者・飯山が一気に決勝のホームイン。独走Vを決めた交流戦期間中は、何度もあった勝利を呼び込む摩訶(まか)不思議なプレー。涌井の前に4タコに倒れたひちょりも「実力じゃ完敗、運で完勝」と笑顔満開だ。
難敵攻略のため、試合前からレンズに目が描いてあるパーティーグッズ用の眼鏡を装着して、選手を和ませていたヒルマン監督は「この勝利は意義深いものだと思う」とうなずいた。4連勝で2位・ソフトバンクとは、これで2ゲーム差。2年連続のトップゴールを目指し、昨年王者が再び勢いづいてきた。
◆日本ハムの交流戦ミラクル 始まりは、5月25日のヤクルト戦。0―2と敗色濃厚の9回、1死一塁から投ゴロを処理した木田の一塁悪送球で1点を返した。同点にした後の2死一、三塁からは、中嶋の三塁へのゴロを飯原が同じく一塁へ送球ミスし、今季初のサヨナラ勝ちを決めた。続く26日の同カード、27日の中日戦も相手の三塁手の失策が得点に直結。さらに、6月5、6日の広島戦は、2戦連続で相手エラーが決勝点となった。運も味方につけた日本ハムは、交流戦新記録の12連勝を含む18勝5敗1分けと、圧倒的な成績で初優勝を飾った。
参照元:スポーツ報知