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◆西武6―3阪神(12日・西武ドーム) マウンドではめったに表情を崩さないポーカーフェースの涌井が、感情をあらわにした。5―1で迎えた7回2死満塁。カウント2―1からの4球目、新井を129キロのフォークで空振り三振に仕留めると、思わずグラブを右手でたたいた。「あそこは三振しかないと思っていたんで」8回6安打1失点で5月22日のヤクルト戦(西武D)以来の6勝目。3連敗中だったセ・パ頂上決戦でエースの意地を見せた。
「昨日(11日)、カズ(石井一)さんがああいう形で降板したんで。今日は絶対勝ちたかった」前夜に先輩左腕が打球を足に受け、途中降板した嫌な流れを気迫で断った。ペース配分を重視したこれまでの投球を見直し、立ち上がりから直球、フォーク主体にグイグイ押した。渡辺監督も「初回から140キロ超える球なんて、最近なかったんじゃないの。気持ちが入って素晴らしいボールを投げていた」と21歳右腕の変身を喜んだ。
5月29日の広島戦(広島)は3失点で敗戦。さらに、前回(6月6日)のヤクルト戦(いわき)で5回7失点でKOされ、プライドに火がついた。今季は昨年の北京五輪予選で巨人・上原から教わった、前日にブルペン入りしない調整を続けていたが、11日に突然ブルペンに入った。周囲も驚く中、21球を投げ込んだ。「決め球が甘くなってきてたんで、真っすぐだけでも調整しとこうと思って。そろそろ気合入れないとやばいでしょ」めったに弱音を吐かない背番号16が焦りを口にした。
昨年17勝で最多勝を獲得した涌井が、チーム内でもようやく岸、帆足に追いついた。まだ上には7勝の石井一がいる。「早くカズさんに追いつかないといけない」エースの座は簡単に譲れない。
参照元:スポーツ報知