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◆日本ハム3―2巨人(12日・札幌ドーム) 巨人が勝率5割からの貯金に、またまた失敗した。日本ハムの先発で変則フォームの多田野に、7回まで1点に抑えられた。得点は6回1死三塁から谷の遊ゴロで、9回は無死二、三塁で古城の中犠飛で奪ったもので、最後までタイムリーは出なかった。先発のバーンサイドは5回途中2失点で来日初黒星。再び借金生活に入った巨人は、14日から敵地・仙台で楽天と激突する。
バットが出なかった。坂本は思わず顔をしかめた。「中堅から右へ打とうという意識はあったけど、タイミングの準備不足でした」1点を追う5回1死一、三塁。最低でも外野フライが欲しい場面で、多田野の初球を見逃した。外角高めの甘い直球に反応できなかった。
初球が勝負の分かれ目だった。2球目も外角のストレートだったが、わずかにタイミングをずらされた。痛恨の二邪飛。「見逃しが痛かったです」チャンスの芽をつぶした若武者は、がっくりと肩を落とした。
初対戦の多田野を打てそうで打てなかった。7回までに1、2、3、5、6回と5度も得点圏に走者を進めたが、適時打が出ない。6回1死三塁、谷の遊ゴロの間に1点を奪うのがやっとだった。9回に抑えのマイケルを攻め立てて1点差としたが、反撃は遅すぎた。
内野ゴロの山を築いた。多田野と対戦した27打席で外野に飛んだのは9度。多くの打者がボールを引っかけた。古城が多田野のツーシームを証言する。「来たと思って振るけど、力が抜けて当たる感じ。とらえたと思ってるんだけど…。(球が)動いているんですかね」速度の違う直球を投げ分け、フォークやスライダー、カーブなどの多彩な変化球も操る右腕の前に、最後まで狙い球が絞れなかった。
原監督は「(多田野は)粘り強く一球一球を丁寧に投げていた」と唇をかんだ。あと一歩、攻めきれず、悔しさをにじませた。これで今季、初対戦の投手相手に3勝10敗。「初モノに弱い」というイメージを、またしても払しょくできなかった。
貯金生活の壁は厚かった。勝率5割から3度目の挑戦も、再び借金1となった。しかし、暗い材料ばかりではない。腰痛の高橋由が14日の楽天戦(Kスタ)から合流することが決定。ついに頼りになる大砲が戻ってくる。背番号24のバットを起爆剤に、仙台で仕切り直しだ。
巨人・原監督「(序盤でタイムリーが出なかった?)そうですね。多田野は粘り強く、1球1球丁寧に放るピッチャーですね。バーンサイドは(5回に)四球が出て、球が高くなった」
参照元:スポーツ報知