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多くの新人選手が華やかなスポットライトを浴び、プロ野球界に飛び込んでくる陰で、多くの選手がユニホームを脱ぎ、第2の人生のスタートラインに立つ。元ロッテの黒木知宏投手(34)もその一人だ。「魂のエース」と呼ばれ、男気あふれる投球スタイルでファンを魅了してきたジョニー。今後は肩書にとらわれず、マルチな活動を通して愛する野球の振興に力を尽くしていく。
「ジョニー」と呼ばれ、明るいキャラクターが愛される一方で、マウンド上では真っ向勝負を貫いてきた黒木さん。第2の人生も、その投球スタイル同様「挑戦」がキーワードになる。
13年間のプロ生活から正式に引退を表明したのが今月12日。テレビ局の専属解説者になるといううわさも流れた。だが、黒木さん自身は今のところ肩書にこだわるつもりはない。「いろいろ挑戦していかないと。ひとつのことにとらわれず、たくさんの引き出しを持ちたい」少年野球教室で指導するのもいいし、講演会で自分の経験を話すのもいい。あるいは評論活動が向いているかもしれない。来年2月には、メジャーのキャンプを視察する予定もある。多くの夢を前にし、期待で胸をふくらませているところだ。
もちろん、現役に未練がないと言えばウソになる。97年から5年連続2ケタ勝利。しかし、01年のシーズン中に右肩を痛めて以降、千葉マリンに雄たけびが響く機会は減っていった。今季、1軍登板はわずか1試合だった。「まだまだ投げられるので、どこかで心変わりしてやるかもしれない」冗談めかすが、それもまた本音だろう。
今後の活動は、苦しんだ時期を支えてくれたファンへの恩返しにもつながっていく。野球振興を目的にした試みには積極的に参加し、世界を股(また)にかけた活動も視野に入れる。「将来的には『野球伝道師』と呼ばれるように勉強していきたい」マウンドを離れても、全力投球は続いていく。
◆黒木 知宏(くろき・ともひろ)1973年12月13日、宮崎県生まれ。34歳。延岡学園―新王子製紙春日井を経て94年ドラフト2位でロッテ入団。97年から5年連続2ケタ勝利。98年に13勝9敗で最多勝と最高勝率(5割9分1厘)。通算199登板で76勝68敗1セーブ、防御率3.43。178センチ、84キロ、右投右打。家族は妻と2女。
参照元:スポーツ報知