スポンサードリンク
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
日本代表・星野仙一監督(60)が、17日からの練習試合で対戦する巨人、西武、ソフトバンクの3球団に対し、異例の「逆エール」を送った。練習休日となった15日、同監督は「ビシッと抑えてほしい」と要望。実戦から離れている候補選手を本気モードにシフトチェンジさせるのが狙いだ。この3試合では公式戦で先発だった巨人・高橋尚、中日・川上、ロッテ・渡辺俊、小林宏らの中継ぎ適性テストを実施。アジア予選の開幕まで20日を切り、星野ジャパンにエンジンがかかってきた。
本音だった。獲物をにらみつけるような鋭い目つきで、星野監督が言い切った。「練習試合では(相手チームに)むしろ抑えてほしい。うん、ビシッと抑えてほしいよ」練習休日のこの日、選手宿舎に集まった報道陣を前に、異例の逆エールを送った。
24日の台湾出発まで実戦は計5試合。22、23日の豪州との壮行試合(福岡ヤフードーム)は「8割方、ベストメンバーで戦う」と指揮官は明かしており、17日からの西武、ソフトバンク、巨人との練習試合で実戦感覚を取り戻すことになる。
3球団とも若手中心のチーム構成で、超一線級がそろった星野ジャパンが相手では普通なら歯が立たない。この実力差を踏まえたうえで、声を張り上げた。「実戦から離れているから。(選手の)目の色を変えさせんとな」指揮官が最も恐れているのが、本番までに試合勘を取り戻せるかどうか。“格下”の相手に敗れたり、接戦に持ち込まれれば、眠っていた「闘争本能」を呼び戻すことができる。そのためにも3球団が血走った目で真っ向勝負を挑んでほしいというわけだ。
この練習試合では、レギュラーシーズンで先発だった巨人・高橋尚、中日・川上、ロッテ・渡辺俊らを中継ぎで登板。適性を判断するとともに、合同自主トレや強化合宿の練習では養えない緊張感を植え付けるのが狙いだ。「僕はチームでもやっているから問題ありません。とにかく(最終メンバーに)残れるように頑張るだけです」今季、最優秀防御率のタイトルを獲得した高橋尚が、力を込めた。
「負ければ怒る? それはコーチが言うでしょう」と星野監督は笑い飛ばしたが、その目は真剣そのもの。忘れかけていた試合勘や緊張感をもう一度呼び起こすため、まずは闘将が相手チームを応援する。
参照元:スポーツ報知