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◆日本ハム2―3ロッテ(22日・札幌ドーム) やはり成瀬は負けなかった。9回2死一塁。小谷野へのスライダーは、遊撃左への低いライナーとなった。西岡が横っ跳びで好捕、チームが今季初白星をつかんだ。「交代させられても、おかしくなかった。怒られつつも完投できて良かった」ため息交じりで振り返った6安打2失点の完投勝利。06年9月18日のオリックス戦から続く、パ・リーグ公式戦の連勝は16まで伸びた。出迎えたバレンタイン監督と笑顔で握手を交わした。
耐え抜いた。2回1死三塁、小谷野に中前へ先制適時打。1点リードで迎えた6回には、左打者の田中に右越え同点弾を許した。昨季、小谷野には11打数1安打、田中には12打数無安打。お得意さまに痛打された上、6回まで奪三振がなかったことが苦闘を物語る。
女房役の里崎から何度もしっ責され、ようやく目が覚めた。7回に小谷野、糸井、鶴岡を3者連続三振。「このままじゃ代えられると思って、ひとりひとり大事に全力で行った。スイッチが入りました」終盤3回は四球の走者1人だけに封じ込んだ。
札幌で日本ハムに借りを返したい。執念にも似た気持ちに支えられた。昨年のクライマックスシリーズ第2S第5戦。わずか3回2/3でKOされ、涙した。「忘れてないですからね、あの悔しい気持ちは。それがあったから、オフは何とかモチベーションを保てた」
昨季は16勝1敗で、防御率と最高勝率の2冠。大活躍の反動で一種の『燃え尽き症候群』にも陥った。気持ちが切れそうになると、札幌の悪夢を思い出してつなぎ止めた。調子が上がらなかったオープン戦期間、チームで原則的に禁止されている3日連続の投げ込みを行い、約2キロ減量。ベスト体重の86キロに戻した。手を尽くして札幌に乗り込んだ。
「これからも投げる試合は全部勝ちたい。でもきょうは野手に助けてもらったので、リベンジは果たせていない」と、試合後は口元を引き締めた。もがき苦しみながら手にした白星は、前に進む原動力になるはずだ。
参照元:スポーツ報知