スポンサードリンク
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
◆巨人4―9阪神(11日、東京ドーム) 今季初の5連敗を受けて、巨人・原監督が開幕から不振の続く李の2軍落ちを決めた。1点リードした2回、先発の木佐貫が金本に同点弾を浴びた直後、脇谷、二岡が連続エラーでリズムを崩して一挙5失点。5回にも久保が桜井に手痛い3ランを浴びるなど投壊が止まらない上、4番の李も2戦連続ノーヒット。投打の歯車がかみ合わない悪い流れを変えるため、指揮官は試合後、李、脇谷、久保らのファーム行きと、高卒ルーキーの坂本を初昇格させることを決定。1、2軍の大幅な入れ替えで連敗を止める。
一塁ベンチ裏は、緊張感と重苦しいムードが充満した。帰りを急ぐ選手、コーチの表情はみな険しい。それもそのはず、試合直後のミーティングで、1、2軍の選手の大幅な入れ替えが発表されていたからだ。
主力、若手、投打の隔てなく厳しい方針が打ち出された。10日の阪神戦で4番に復帰してからヒットが出ない李承ヨプが、2軍に降格することが決まった。「今日はみなさん申し訳ないけど、今日だけはノーコメントでお願いします。申し訳ありません」スンちゃんがプレーに関してコメントしないのは珍しい。移籍後初めてファーム行きを告げられたショックからか、表情はうつろだった。
原監督が大なたをふるうのもしかたない、悲しい逆転負けだった。1―0の2回、木佐貫が金本に同点ソロを被弾。脇谷が二塁寄りに転がった林の打球をはじき、遊撃の二岡が桜井のゴロをファンブル。連続失策でピンチを招くと木佐貫が下位打線に連打され大量5失点。5回には、前日昇格したばかりの久保が桜井にダメ押し3ランを被弾した。今季初の5連敗。交流戦明けは3勝7敗と黒星が大きく先行した。
ここ10試合で68失点。投壊に歯止めがかからず、この日はバックも3失策と乱れた。敗因をつくった脇谷と久保、さらに深田、実松もファームへ。李承ヨプと合わせた大量5人が降格し、代わって高校生ドラフト1巡目ルーキーの坂本や、小田嶋らが昇格する見通しだ。
会見場に現れた原監督は、顔を真っ赤にしていた。「プロとしてのプレーという部分でかけ離れていた。あのプレーというのが木佐貫の足を引っ張った」と脇谷、二岡の失策を許さない。久保については「もうちょっと(下で)調整させるべきだった」と、昇格させた自身の決断も悔いた。
2位・中日が勝ったことで、1ゲーム差に迫ってきた。7月1日時点で5ゲーム差まで広げていたが、12日に巨人が敗れ、中日が勝つと5月27日以来の首位陥落となる。
「ペナントレースの緊張感が出てくる。負けていいということはないが、チーム全体を引き締めて、また明日から大きな目標に向かってやる。緊張感と希望を強く持って原点に戻って明日から戦うことが重要」と原監督は結んだ。ペナントレースは甘くない。その厳しさを選手に伝える意味も含めて、大なたをふるい、まずは連敗を止める。
巨人・原監督「(2回の2失策について)あのプレーが木佐貫の足を引っ張った。久保は(1軍に)上げた時期がね。もうちょっと調整させるべきだったかな。(中日に迫られ)ペナントの緊張感がさらに出てくる。負けていいということはないが、原点に戻って明日から戦うことが重要」
◆坂本 勇人(さかもと・はやと)1988年12月14日、兵庫県伊丹市生まれ。18歳。光星学院では1年秋から遊撃のレギュラー。3年でセンバツ出場も初戦敗退。高校通算39本塁打。06年秋、高校生ドラフト1巡目で巨人入団。今季イースタンでは打率2割6分8厘、4本塁打、19打点。右投右打。183センチ、76キロ。家族は父、兄、弟。
参照元:スポーツ報知