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◆広島6―3巨人(16日・広島) 原巨人が投打に精彩を欠き、今季2度目の5連敗を喫して、首位の座を中日に明け渡した。小笠原の27号で先制したものの、先発の木佐貫が5回、梵に逆転2ランを許すなど3失点。必死の継投を見せた6回にも3点を許し、この3連戦、二岡、小笠原のアーチで序盤に先制しながら、いずれもフイになるまさかの3タテを食らった。4戦連続逆転負けとなり、勝率の差で7月31日以来の2位転落。貯金も10にまで減った。

 煮えたぎっているはずの思いを胸の奥にしまった。厳しい現実を真っ正面から受け止めて、原監督は敗戦の弁をふるった。「打線はうまく機能しない。投手はここ、というところで踏ん張れるようにしないと。歯車がうまくかみ合わないね」最下位の広島相手に、3夜連続でひっくり返された。分岐点は「魔のイニング」だった。

 1点リードの5回に、先発の木佐貫がつかまった。梵の2ランで逆転を許し、その直後に四球を与え、それが失点につながった。この日の3失点を加え、8月に入り、5回は16失点とダントツで失点していた不吉なイニングとなった。6回には1死三塁から投手の高橋にタイムリーを浴びてKO。前回登板の阪神戦(東京ドーム)でも、5回無死から投手のボーグルソンのヒットを皮切りに4失点していた。

 イニング数と投手の被安打。2つも同じミスを繰り返していては、白星はついてこない。4年ぶりの2ケタ勝ち星はまたしてもお預けとなった。木佐貫は「先頭打者と四球には気を付けないといけませんね。突如(崩れる)というのをなくしていきたい」と反省するばかり。先発が踏ん張れない? そんな問いに、指揮官の答えは「反論のしようがない」だった。

 今季初登板の2番手、三木も1失点と傷口を広げ、6回までに5点のビハインドを背負った。打線は相手の先発、高橋の前に6回までわずか3安打に封じ込まれた。7回に木村拓の2点タイムリーで追い上げたがそこまで。伊原ヘッドは「(投打の)歯車がかみ合えば勝っている」。4試合連続で逆転負けで5つの黒星が並んだ。

 2位中日が勝ったため、8月に入って守ってきた首位の座から陥落した。原監督は「後半戦は2位からスタートしたわけだから、前向きに考えます。あすから東京ドームだし、ふんどしを締め直して、戦っていきたい」と会見を締めた。熱帯夜の広島での悪夢をあすへの糧とする。デッドヒートのペナントを制する絶対条件だ。

 巨人・原監督「打線は1点から2点、2点から3点というところで、歯車がかみ合わない。投手陣もここ、というところで踏ん張れるようにしないと。中継ぎ陣は吉武も山口もよかった。三木も結果的に点を取られたが堂々としていた。次が楽しみ。(首位陥落?)後半戦は2位スタート。前向きに考え、あすからまたふんどしを締め直して戦っていきたい」

参照元:スポーツ報知

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