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楽天を縁の下の力持ちとして支えるのが、東北福祉大から入団して4年目の塩川達也内野手(25)。スタメンこそ少ないが、代走、守備固めを任される名脇役として活躍している。5月20日の中日戦(Kスタ)では代走で二盗、三盗を決めてチームに勝利をもたらし、その後は出場するだけでKスタが沸く。野村克也監督(72)が「一番の好みの選手」と絶賛するID野球の申し子に迫った。
―今季のここまでの成績については?
「スタメンで出てないんで、満足でないと言えば満足ではないし、自分の中で『しめた!』と思ったプレーもあった。満足だけど満足じゃない、みたいな感じですね」
―5月20日の中日戦では、走塁で勝利に貢献した。
「あの場面で出されるってことは、やっぱり、走ることが仕事。よかったんじゃないかなと思います」
―野村監督は『塩川はベンチでいつも準備をしてる』と褒めていた。具体的には何を?
「人がどういうスタートを切っているかを見てますね。正直、ベンチで投手のモーションを盗む動作を取ったりはしてません。グラウンドに行けば緊張感が違うし、味方が見る方向も違う。新聞には書いてほしくないようなこともありますよ」
―それがはまるときはある?
「技術がどうというより、気持ち次第だと思う。特に、走塁とかバントは。なんであんなに難しいかと言ったら、緊迫した場面とか、精神面のことで失敗する。だから、気持ちの持ちよう。行くんだったら行く、と」
―『東北ゆかりの選手1号』として、もらった背番号1には慣れた?
「背番号1で試合に出ないのは物足りない。まだ、背番号には追いついてない。ほかの球団の1番の人を見ても、全国で名前を知られている人ばかりなので」
―監督が「チームの中で一番の好みは塩川」だと言っていた。
「そう言ってもらえるのはうれしいです。自分が今スタメンで出られないのは、打撃がダメという部分が大きい。だから、余計に普通の人より考えないと残っていけない。監督が来たときから『天才はできる。できないなら考えろ』と教わった。いままでの野球観と全然違い、考え方が変わった。自分のタイプで考えなかったら、選手として終わり。まだまだ、全然足りないとは思ってますけど」
―今年の目標は優勝?
「もちろん。監督もキャンプから優勝、優勝と言われていた。去年より、そう言う言葉を聞くことが多いので」
―手応えは?
「そればっかりは、経験がないので正直、分からない。一個ずつやって、最後の結果がそうなればいいです」
◆塩川 達也(しおかわ・たつや)1983年3月15日、兵庫・神戸市生まれ。25歳。神戸国際大付高時代は甲子園経験なし。東北福祉大進学後、2年春からレギュラーとなり、同秋の仙台六大学リーグで3冠王。4年時は主将を務め、全日本大学選手権優勝。球団創設の04年にドラフト5巡目で楽天に入団。昨季から1軍定着。プロ通算192試合出場。294打数60安打、1本塁打。15盗塁。家族は両親と姉。180センチ、79キロ。右投右打。
参照元:スポーツ報知