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【シアトル(米ワシントン州)25日】今年限りでマリナーズとの3年契約が満了するマリナーズの城島健司捕手(31)が、新たに3年契約を結んで残留することが明らかになった。マ軍は3年総額2500万ドル(約26億円)以上の条件を用意したと見られ、25日にも契約合意の会見が行われる。城島は一部でソフトバンク復帰がささやかれていたが、マ軍で世界一を目指すことを決めた。
マリナーズにとって城島は必要不可欠の存在だった。06年に3年総額1650万ドルで入団し、今季が最終年。契約満了を待たずに出した再オファーには理由があった。
守備率、盗塁阻止率はともに昨年リーグトップ。7年ぶりのプレーオフを目指すために、投手陣から絶大な信頼を得ている正捕手を手放す理由はない。「ケンジはマリナーズの鍵を握る選手なんだ」という球団関係者の熱意が、残留への交渉を進ませた。
マ軍には05年ドラフト1巡指名のクレメントという24歳の新鋭捕手がいるが、メジャー定着にはまだ時間がかかる。黄金時代再建のために城島を必要とするマ軍は、今春のアリゾナ・キャンプの最中から、契約切れでFAになる前に残留を要請していた。人材不足が目につくポジションで、トップクラスの城島を引き留めることは、昨年、年平均約1800万ドル(5年契約)で契約したイチローのケースと同じく、必然だった。
もはやメジャーを代表する捕手の一人だ。今春、米4大ネットの一つで『CBSスポーツ』の公式ページが発表した捕手ランキングで、5位に堂々とランクイン。城島の今季年俸は638万ドルで全球団の捕手で5番目。球団関係者の話を総合すると、この条件を下敷きにして、年平均800万ドル以上、3年総額2500万ドル以上の大型契約を提示してまとまった模様だ。
今年1月には『ソフトバンク復帰も』という一部報道もあった。実際に、4年間リーグ制覇から遠ざかっている古巣へのカムバック待望論も高く、自身もいつか故郷へ恩返ししたいとの気持ちを隠すことはなかった。
しかし、城島自身が自主トレ会見で「日本でもアメリカでも、必要とされる選手でなければいけない。マリナーズというチームが変わりつつある中で、自分がその力になりたい」と語った言葉が実現することになった。
偉大な先輩のイチローは今季が5年契約の1年目で、城島も来季から3年契約を締結。マリナーズは少なくとも2011年まで、日本人コンビがチームをけん引することになる。目標はひとつ。かつて自らの成長とともに99年にダイエー(現ソフトバンク)の日本一に貢献したように、マリナーズを球団初のワールドチャンピオンへ向けて、「JOHJIMA」が全力で導く。
◆城島 健司(じょうじま・けんじ)1976年6月8日、長崎・佐世保市生まれ。31歳。大分・別府大付(現明豊)高から94年のドラフト1位でダイエー(現ソフトバンク)に入団。3年目の97年からレギュラーとなり、99、00、03年と3度のリーグ優勝、2度の日本一に貢献した。03年にMVP、ベストナイン6度、ゴールデングラブ賞7度。05年11月にFAでマリナーズ入団。182センチ、90キロ。右投右打。真紀夫人と2男1女。
参照元:スポーツ報知