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◆巨人6―2横浜(24日・東京ドーム) 原巨人が横浜相手に今季初の同一カード3タテを飾った。初回に小笠原が5号先制3ランを放つと、6回には阿部が開幕84打席目で待望の1号ソロ。1番・坂本は巨人の10代では93年・松井以来の1試合4安打を披露した。投げては先発・高橋尚が7回2失点で2勝目。投打がガッチリかみ合って東京ドーム通算700勝目を挙げた巨人は、25日から甲子園で首位を走る阪神との3連戦に挑む。
複雑な表情だった。高橋尚、坂本に続き、大トリでお立ち台に上がった小笠原。G党のテンションが最高潮に達する中での注目の第一声は、「モヤッとしてます」だった。勝利の立役者から漏れた意外な言葉に、場内は大きくどよめいた。
本心だった。「バントでストライクを見逃して、打ったのは打ったけどモヤッとしています」初回無死一、二塁。送りバントのサインが出たが、那須野の初球を見逃した。サインが「打て」に変わった2球目を強振。右翼席最前列に弾丸ライナーで突き刺した。
3試合ぶりの5号3ランは技ありの一撃だった。サウスポーから内角低めにズバッときた直球を、ひざを折り曲げながら完ぺきに捕らえた。この日まで対左投手は45打数4安打(打率・089)と打ちあぐねていたが、ひと振りで苦手意識を払しょくした。「これをいいきっかけにしたい」手応えをつかんだ会心のアーチだった。
原監督も驚いた。ベンチに戻った背番号2を「お見事」と帽子を取って出迎えた。「あのボールを本塁打にできるのはガッツぐらい。野球人として、あのバッティングは尊敬に値する。素晴らしいバッティングだ」まさに“脱帽”の先制弾だった。
手術した左足の状態は万全ではない。この日も8回の守備から退いた。球場入りすると入念にトレーニング用のバイクをこぎ、ひざを動かす。ウオーミングアップには人一倍時間を費やしている。「体に余計なものを入れるのが嫌だから」と痛み止めは飲まない。試合が始まれば、歯を食いしばって懸命にプレーを続ける。まさに気合でチームを引っ張っている。
チームはガッツの決勝打で今季初の同一カード3タテ、今季2度目の3連勝を決めた。最高の形で首位・阪神との対決に臨む。指揮官は「まだ安心できないが、巨人らしいリズムで点を取れつつある。好調なチームだから、しっかり戦っていきたい」と気を引き締めた。
本塁打の後、3打席連続で凡退した小笠原は「あれ以降打っていないのでモヤッとしてます」と三たび同じフレーズを繰り返した。「みんなと一緒にカラッとしたいので、頑張ります」今度こそすっきりとした表情でヒーローインタビューを受けるつもりだ。
巨人・原監督「4点目が大きかった。ゲームを左右する1点で、阿部がいいところで打ってくれた。ガッツは尊敬に値する素晴らしい打撃だった。(高橋尚は)きょうが一番、コンディションがよかった。気持ちの強さを感じた。(同一カード3タテ?)まだまだ安心はできないが、ジャイアンツらしいリズムで点を取れつつある。(あすから甲子園?)阪神は好調なチーム。しっかり戦いたい」
参照元:スポーツ報知