スポンサードリンク
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
◆広島6-9巨人(25日・広島) 巨人が対広島戦の連敗を4で止め、首位を奪回した。序盤に4点のリードを許す苦しい展開だったが、7回にホリンズの代打・清水の遊撃強襲の適時打で勝ち越すと、8回には2死一、三塁のピンチで上原を投入。1点は取られたが、守護神は9回を三者凡退で締めた。2番手で起用した吉武が巨人移籍後初勝利をマークするなど、原監督の“必勝タクト”が効いての勝ち星。前日(24日)のサヨナラ負けの鬱憤(うっぷん)を晴らす、そう快な白星となった。
迷うことなく、ベンチを飛び出した。3点リードの8回、2死一、三塁。一発が出れば同点の場面で、原監督は“切り札”を投入した。「ピッチャー・上原」のコールに、敵地が悲鳴と歓声に包まれた。守護神は梵の適時打で1点こそ失ったものの、続く森笠を捕邪飛に仕留め、右手でグラブをバンッと叩いた。ラストイニングは、クリーンアップを3人で片づけ、4試合連続逆転負けを喫していた広島の悪夢にピリオドを打った。
上原の25セーブは、93年石毛(30セーブ)、02年河原(28セーブ)に次ぎ、01年の岡島と並ぶ巨人史上3位。三塁側ファンからの「上原コール」を背に受けた。「準備はしていました。(失点は)ぐっさん(山口)に申し訳ない」ストッパーは淡々と言った。バスに乗り込む間際、「今後、何が一番大事になってくるか」の問いに「慌てることはない。いつも通りやること」と即答した。エースとして2度の優勝経験を持つ男は、精神的にも頼もしかった。
またしても、激戦だった。3回までに4点のリードを許したが、阿部のソロなどで1点差に迫った7回、打線が襲いかかった。二岡からの3連打でチャンスを作り、矢野の遊ゴロの間に同点。なおも2死一、三塁で前夜(24日)、一時は逆転となる代打2ランを放った清水が登場した。
遊ゴロでチャンスは途切れたかに思えたが、打球はイレギュラーして、逆転タイムリーとなって転がった。途中出場の脇谷も2点適時三塁打で続いて、この回4点をもぎとった。高橋由をけがで欠く中、先発全員17安打9点の猛攻で乱打戦にケリをつけた。「みんなの気持ちが後押ししたから、ああいう結果になった」今度こそ決勝打の清水は控えめながら、2日分の笑顔だった。
継投も、連投が続く西村、豊田を休ませ、上原につなぐまでに吉武―山口で逃げ切った。「ああいう形になったら上原、ということです。その前(代打・井生)でもよかったが、山口がいいピッチングしていたからね」原監督は今季3度目の「イニングまたぎ」でのストッパー起用をこう説明した。前夜も豊田が同点打を打たれていなければ、8回2死から上原だった。指揮官にとっても、2日分の思いがこもった起用だった。
中日が敗れたため、一夜にして首位に返り咲いた。原監督は「きょうは粘り強さが出た。昨日も負けはしたが、そういうものはあった。これからも粘って、ファンを酔わせるような戦いをしていきたい」と意気込んだ。“鬼門”での逆転勝利をきっかけに、壮絶なデッドヒートから抜け出そう。
巨人・原監督「粘り強さが出てきた。きのうも負けはしたが、そういうものはあった。(上原起用は)ああいう形になったら上原、ということです。金刃にも負けがつかなかったし、今度の先発に期待したい。吉武(の活躍)は大きいねえ。チームにとって意義がある」
参照元:スポーツ報知