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顔は紅潮し、目つきは鋭かった。G球場で先発陣の調整を見守った尾花投手総合コーチが、なりふり構わぬ総力戦を宣言した。「何でもありでしょ。やってもらわないと困る。目の前の1試合1試合でしょ。あきらめるわけにはいかない」11日からの9連戦。先発陣を積極的に中4日で起用し、中継ぎ待機もさせる。猛虎にまさかの3タテを食らって3位に転落。自力Vも消滅した。残り17試合。もう負けられない。
やるしかない。不振のパウエル、背筋痛の金刃が離脱して苦しい台所事情の中、この日の先発陣調整に参加したのは高橋尚、木佐貫、内海の3人。休養日だった久保を加えた4人が現在の先発ローテを担う。11日からのヤクルト3連戦は、木佐貫、内海の順に先発する。13日は久保の見込み。5月5日にプロ初となる完封勝利を飾った相性のいい右腕を、中4日でぶつける。
ヒサノリも最後のひと踏ん張りだ。今季初めて中4日で臨んだ前夜(9日)の阪神戦で5回途中に5失点KOされたが、球数は76。今後のスクランブル登板について問われると「いくしかないし、断る理由はひとつもない」と前を向いた。再び中4日で14日の広島戦(東京ドーム)に先発すれば、9連戦の最後となる19日の猛虎との直接対決(甲子園)で、リベンジのチャンスも生まれる。
ただ、9連戦ともなれば、先発4人では足りない。週末の2試合は、福田、野間口が谷間を埋めることが濃厚。若手2人は今週前半はブルペンで中継ぎ待機と、フル回転する。この日、荷物を取りにG球場に姿を見せた両右腕は「言われたところで投げるだけですから」と、緊張の面持ちで声をそろえた。週の前半で先発する木佐貫らも、場合によっては週末にブルペン待機する可能性もある。
V街道をひた走りながら、10連勝すべてに登板した藤川を擁する猛虎の奇跡的な追い上げに、首位の座を明け渡した。さらに阪神より4試合消化が早く、負け数は5つ多い。ならば、今度は原巨人が奇跡を起こす番だ。投手陣が死力を振り絞り、その礎となる。
参照元:スポーツ報知