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◆東京六大学野球 法大0―1早大(27日・神宮) “佑魔神”が真のエースに躍り出た。早大・斎藤佑樹投手(2年)が法大戦の9回、緊急リリーフ登板。1点のリードを守り切り、勝ち点奪取に貢献。前日には先発して勝利投手となっており、大学野球のエースの絶対条件、「初戦先発、2戦目救援」を初体験。見事にハードルをクリアした。早大は開幕4連勝。法大は同4連敗。明大は岩田慎司(4年)が連日の先発で6回を2安打無失点に封じ、慶大を下した。
神宮の夕焼けを全身に浴びて、斎藤がさっそうとマウンドに駆け上がった。リードはわずか1点。クローザーに指名された背番号1は鬼の形相で右腕を振った。最速146キロの直球で簡単に2死を取ると、和泉将太には二塁打を許したが慌てない。最後の打者を二ゴロに仕留めると一転、女房役の細山田武史とにこやかにグラブタッチ。「昨日、悪いピッチングをしている分を取り返したいと思っていたのでよかったです」わずか13球で本来の笑顔を取り戻した。
予想外の緊急登板だった。前日(26日)の1回戦では6回を投げ、「正直、今日はないなと思ってました」寮に戻った後はウエートトレをしたほど。この日は1点リードの8回、リリーフエース・大石達也が登板。必勝パターンのはずが、大石がまさかの乱調。ベンチから「最後、行くぞ」と指示を受け、ブルペンで急ピッチで肩を作った。先発した翌日の救援は、大学野球のエースにとっては当たり前のことだ。「キーポイントになる1回だったと思います」前日のモヤモヤを吹き飛ばす快投で初体験の連投をクリアした。
大先輩の魂を受け継いだ。19日の練習後、早大ナインは戦中の学徒出陣を前に行われた壮行試合を題材にした映画「ラストゲーム 最後の早慶戦」(8月公開予定)の試写会に出席。今年3月に沖縄・平和祈念公園を訪問した際に「好きな野球が思い切りできて幸せです」と話していた斎藤も、志半ばで戦地に散った先輩たちを思い、決意を新たにした。
3日からは立大戦だ。「やっぱり先発完投が一番いいです」また一歩、真のエースへの階段を上がった佑ちゃんが本来の姿でチームをV4に導く。
参照元:スポーツ報知