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◆楽天5―0日本ハム(27日・Kスタ宮城) 楽天・田中が今季2度目の完封で3勝目を挙げた。「試合を通して、全然よくなかった。情けない」と、嘆くほど球が定まらないなか、4併殺を奪う粘投。6安打を許しても最後まで三塁を踏ませなかった。これでチームは5連勝で2位に浮上。本拠・Kスタでは13勝1敗と、無類の強さを見せ、今季最多タイの貯金3とした。首位・西武とはわずか1・5差だ。
ホッとしたように田中が天を仰いだ。最後は147キロの直球で空振り三振。9イニングのゼロ行進は今季2度目だ。チームは5連勝で単独2位に浮上。今季最多となった2万634人の観衆が喜ばないはずはない。しかも、本拠・Kスタは13勝1敗。「いい流れに乗っかっていかないといけないと思いました」役目を果たし、大観衆に手を振った。
「こんなに試合中に修正しながら投げたのは、珍しいこと。きょうは守備で助けてもらったし、あれだけ打ってもらえましたから」完封劇でも、田中は反省だ。立ち上がりから制球が定まらず4四球を与えた。ワインドアップからセットポジションに切り替えるなどマウンド上で試行錯誤したが、最後まで、いい感覚は戻らなかった。
それでも崩れないのがマー君だ。走者を出さなかったのは2回と5回の2度だけだが、シュートを巧みに利用した投球が身を助けた。1回1死一、二塁、8回無死一塁、そして9回無死一塁。バットの芯を外して併殺打に仕留めた。「そこが去年と違うところだと思います」と力任せの投球を封印し、2年目にして楽天投手で最速の「本拠地通算10勝」をマーク。防御率も1点台(1・80)に突入した。
常に進化を見せる。昨オフからリリースの角度も意識して取り組んできた。紀藤投手コーチは「今年の田中には角度がある。それがあるから、打ち込まれない。変化球も生きる」と説明する。ビデオなどでフォーム研究を怠らない右腕はいつでも上のレベルを目指している。
上昇を続ける“楽天気流”に乗って、球団初の4月の月間勝ち越し(12勝9敗)を決めた。チーム防御率は2・70でリーグトップに浮上。チーム打率2割7分もトップだ。田中は「この勢いをビジターでも続けていきたいです」と決意を口にする。29日からは、3勝12敗と分が悪いビジターで6連戦。これを乗り越えれば本当の投手王国になる。
参照元:スポーツ報知