スポンサードリンク
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
◆練習試合 日本ハム4-10ロッテ(23日・名護) 怪物が世界も注目の復活アーチを放った。日本ハム・中田翔内野手(18)=大阪桐蔭高=が23日、ロッテとの練習試合(名護)に「7番・一塁」で先発出場。2回、服部から左中間へ10日の阪神戦以来となる“プロ2号”を運び、3打数2安打1四球と復調をアピールした。この日、別件で取材に訪れていた米国の衛星テレビ局「ブルームバーグテレビジョン」も“中田フィーバー”に注目。「NAKATA」の活躍が世界各国で放送される可能性も出てきた。
2回、無死一塁で迎えた第1打席。フルスイングから生まれた弾丸ライナーが、瞬く間に左中間の芝生席に突き刺さった。「スイングスピードだけで相手を圧倒する勢いでいったッス」4試合、10打席ぶりの安打はド派手な2ラン。開幕戦(3月20日・札幌ドーム)で対戦するロッテ相手に、あいさつ代わりのアーチでスランプ脱出を遂げた。
わずかな時間で修正を果たした。打ち急ぎから体重移動が崩れたここ3試合、9打席連続無安打。練習前、中島打撃コーチから「右側(軸足)の壁を作れ」と助言を受けた。左腕・服部の3球目。「前に突っ込まない意識で」甘い直球をしばき上げた。
10日の阪神戦で筒井から放った“プロ1号”に続き、また左腕を攻略。「左が多いっスね。びっくりしてます」7試合ぶりのアーチで対左投手は実戦通算打率3割5分7厘、2本塁打。キラーぶりを見せ付けた。
粘りと技術も見せた。3回、カウント2―0から9球粘って四球で出塁すると、8回には二塁手が二遊間に寄るシフトをあざ笑うように一、二塁間に流し打ち。梨田監督は「1本出て雰囲気が良くなってきたし、四球は一番、評価できる」とたたえた。
不振脱出の裏には心の充実もあった。前夜(22日)、稲葉、森本らに食事に誘われた。すき焼きやギョーザを食べながら、中田は確実に笑いの取れる「すべらない話」を披露。「リラックスできた時は一番、ホームランが出る確率が高い」と先輩の気遣いに感謝した。
この日は米国の衛星テレビ局「ブルームバーグ」が名護キャンプを訪問。日本人のメジャー挑戦に絡む取材が目的だったが、中田フィーバーを知るや、日本の報道陣に逆取材。試合を撮影した関係者は「試合の映像は米国でも放送されるでしょう」と怪物の“世界デビュー”を示唆した。
24日は楽天・田中と対決する。「音を聞いてて、本来のフルスイングが弱くなったと感じた」と中田は新人らしからぬ課題を挙げた。開幕戦の相手を砕き、次なる目標は打倒・マー君。モンスターが開幕スタメンまで一気に突っ走る。
参照元:スポーツ報知