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◆イースタン教育リーグ 湘南3―1日本ハム(16日・ベイスターズ) 日本ハムの大物ルーキー、中田翔内野手(18=大阪桐蔭)が16日、イースタン教育リーグ・湘南戦に「5番・三塁」で先発出場し、約1か月ぶりのマルチ安打を放った。守備でも併殺プレーを完成。2軍落ちで失いかけた強気と自信をわずか4日で復活させ、試合後は1軍昇格への“ノルマ”を梨田監督に求めた。
この感触だ。2回無死から三遊間への内野安打を放ち、4回1死からの2打席目では、那須野の外角低めのチェンジアップを逆らわずに右前へ。「むやみに大きいのを狙わず、次につなげる打撃を心がけた。2本目は直球を待っていて、緩い球が来たのでとっさに引きつけて打てた」自画自賛のマルチ2安打は2月23日のロッテとの練習試合(名護)以来。守備でも6回1死一、二塁から野中の三ゴロを軽快にさばき、三塁を踏んで一塁へ送球。併殺プレーを決めて、分厚い胸を突き出した。
2軍合流から4日目。1軍との違いに衝撃を受けた。「正直驚いた。全部、自分でやらないとあかんねんな、と。高1から一切(自分でやることは)なかったし…。そういうのが身に付いていないことに情けなく思った。これからは人の嫌がることも率先してやって、常識的なことも学んでいきたいッス」型破りなスタイルを捨て、謙虚に改心すると宣言した。
しかし、それもつかの間。取り戻した自信が強気をよみがえらせ、1軍復帰への熱い思いが梨田監督への“直談判”につながった。「(再昇格への)条件を与えられていないし、何をしたらいいのか分からない。条件は与えてくれた方がいいッス」高卒ルーキーが1軍昇格へのノルマを指揮官に求めるのは異例。裏を返せば、それは自らの成長へのどん欲さの表れだ。1日でも早い1軍デビューへ、中田の眼光に鋭さも戻ってきた。
◆梨田監督あきれ顔「言わなあかんの?」 ○…中田が1軍昇格への具体的なノルマを求める発言をしたことに、梨田監督は「それ、俺は言わなあかんの?」とあきれ口調で話した。12日夜にファーム降格を告げた時には「まずは守備」などと言い渡しただけに、「伝わってないのなら、俺の言い方が悪かったのか」と戸惑いの表情。最後は「いずれ分かると思うよ」と締めくくった。
◆エラー無制限OK ○…中田に「エラー無制限」の大開放令が下された。この日、水上2軍監督が「何個エラーしても三塁をやらす。何個エラーしてもいい」と珍アドバイス。これで精神的な余裕が生まれたのか、中田に好守が生まれた。「今はとりあえず100のうち、打つことに98、守備1、走塁1でいいと言った。彼も今日は気分よくやっていたんじゃないかな」と水上監督。「凡打してもいい表情していたし、明るくなった。これからが楽しみ」と期待していた。
参照元:スポーツ報知