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◆日本ハム1―2巨人(9日・札幌ドーム) 怪物、ギブアップ。不振にあえぐ日本ハムの中田翔内野手(18)=大阪桐蔭=が9日、開幕1軍入りに白旗を掲げ、2軍落ちを覚悟した。巨人戦の8回に代打出場したが、クルーンの前に二飛に倒れた。これで11打席連続無安打とスランプは深刻。実力不足を痛感した中田は「2軍に落としてもらった方がいいくらいのレベル。一からやり直したい」と率直な気持ちを語った。
偽りない本音だった。現実を受け止めた中田は、正直に今の心境を打ち明けた。「今のレベルなら2軍にいてもおかしくないし、2軍に落としてもらった方がいいくらいのレベル。開幕1軍と言えるレベルではないです」肌で感じたプロの壁。ファーム降格志願ともとれる言葉に、苦悩がにじんだ。
初の2試合連続ベンチスタート。8回1死に代打で登場したが、この日一番の大歓声に応えるだけの力はなかった。クルーンにバットを折られ、当てるのが精いっぱいの二飛。「ファンの方々の前で絶対打ちたい気持ちはあったけど、自分の実力のなさです。本当に情けない」と実力不足を責めた。
これで11打席連続無安打。キャンプ当初の自信は完全に失われた。開幕が近づくにつれ、投手の仕上がり度合いに反比例するように打率が急降下。1軍とのレベル差を痛感した中田は「今は手も足も出ない状態」と白旗を掲げるしかなかった。
極度のスランプで開幕1軍は風前のともしび。練習態度などについて首脳陣から注意されたこともあり、「甘く見すぎていた」と猛省した。絶不調の状態で1軍に帯同している現状に思いは複雑。「ファームにも自分よりレベルの高い選手がたくさんいる。申し訳ないです」と吐露し、「1軍でやれるならその方が勉強することがたくさんある。けど、たくさんの人のことを考えると1軍は早いと思う」と続けた。
日本ハムは14日に開幕1軍メンバーを決定する。中田の発言を聞いた梨田監督は「自分で決めることじゃない。こっちが決めること」と意に介さなかった。一塁、右の代打枠を争うジョーンズは左脇腹痛で開幕が微妙な状況。今後の結果次第ではルーキーに開幕1軍、スタメンのチャンスは残されている。
この日の試合後には「やらないと打てないですから」と初めて居残り特打を志願。試合後、約50分にわたって打ち込んだ。14日の“Xデー”まであと4日。絶望感に包まれながら、怪物は確かに前を向いて動き始めた。
参照元:スポーツ報知