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巨人・上原浩治投手(32)が、打者に対して新球のシュートを解禁した。19日、サンマリンスタジアム宮崎でキャンプ2度目のフリー打撃に登板し、阿部ら打者4人に対して計101球を投げ、安打性19本。17球投げたシュートで、村田善のバットをへし折るなど、実戦での使用にメドが立った。フリー打撃後には、ブルペンで新球主体に68球の投げ込み。2年ぶりの先発復帰へ向け、エースのペースが上がってきた。
にぶい音が響いた。打撃ケージで村田善が、痛みに顔をしかめ、しびれた右手を振った。左手のバットには、亀裂が入っていた。「バッター相手にどうなるか試したかった」マウンドの上原は表情を変えず、新しいバットを握った先輩の内角へ、続けて新球を投げ込んだ。
ついに解禁した。直球だけ54球投げた14日以来、今キャンプ2度目のフリー打撃登板。23球目、打者に対して初めて投げたシュートで、いきなりバットをへし折った。「手元でよく動いていた」と、上原の球筋をよく知るベテラン捕手も驚いた一球。球種を事前に知らせてから投げるフリー打撃でも、対応させなかった。
守護神を務めた昨季は、直球とフォーク主体のシンプルな配球で、32セーブの球団新記録を打ち立てた。ただ、今季は2年ぶりの先発復帰へ向け、投球の幅を広げて長いイニングを投げようと、キャンプから新球の習得に挑戦。この日の投球を見守った香田投手コーチは「手応えを得たんじゃないかな。決め球にしたいなぁ」と評価。この日投じたシュートは17球。今後は実戦形式で精度を上げていく。
新たな可能性も示した。右打者の胸元だけでなく、続けて対戦した阿部の外角にもシュートを試投。空振りも奪った。「外にキュッと逃げるボールもあったし、シンカーみたいに、わざと落としているボールもあった。キャッチャーの立場からすれば、球種がひとつ増えるわけだし、上原さん自身も楽になる。十分に武器になると思う」と、14日の対戦では3本のサク越えを浴びた正捕手も、脱帽させた。
フリー打撃で計101球を投げた後は、ブルペンに直行し、シュート主体に68球。一心不乱に右腕を振り続けた。「あっち(フリー打撃)ではあんまりやったけど、ブルペンでは良くなった。もうちょっと練習します」昨年のキャンプは両足の不安から、慎重なリハビリに専念するしかなかった。今年は違う。ブルペンから出てきたエースは、汗だくだった。
参照元:スポーツ報知