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楽天の大学生・社会人ドラフト3巡目、伊志嶺忠捕手(22)=東京情報大=が19日、久米島キャンプで初の屋外特打を行った。鋭い打球を連発する姿に、野村克也監督(72)は「将来、いい選手になる」と絶賛。紅白戦では8打数ノーヒットと結果が出ていないが、23日に郷里の沖縄・北谷で行われる中日戦(練習試合)に向けて猛アピールだ。
現役時代、プロ野球史上2位の通算657本塁打を放った野村監督が、アマ時代は無名だったルーキーのスイングにひと目ぼれだ。2年目の嶋と伊志嶺が並んだ特打。珍しく打撃ケージの後ろまで歩み寄り、正捕手候補の2人を見守った。
30分間の特打中、声をかけたのは嶋だけ。伊志嶺は完全に無視されているように見えた。だが、名将は“横目”でしっかりとその実力をチェック。「こいつは将来、いい選手になるぞ」隣で一緒に見ていた橋上ヘッドコーチにボソッとつぶやいた。「監督が新人にそんなことを言うのを初めて聞いた。確かにスイングスピードは速いけど、それ以外にも大打者だからこそ感じるものがあるんでしょうね」野村野球を知り尽くす参謀役も驚く激賞ぶりだ。
136スイングでサク越え6本の内容に「しょぼい打球が多かった。下半身が弱いです」と不満そうな伊志嶺。紅白戦ではまだノーヒット。当面の目標である郷里・北谷での“凱旋試合”で出番をもらうためにも、キャンプ最終クールでのアピールは欠かせない。20日の紅白戦、21日のロッテ戦(練習試合)で、まずは初ヒットを狙う。
もちろん、打つだけでは「捕手はまず守り」と説く野村野球では失格。激賞コメントも「将来」のただし書き付きで、捕手としての能力はまだ認められていない。橋上コーチも「守備力はこれから判断することになる。チャンスを生かしてほしい」と、実戦での奮起に期待を寄せている。
参照元:スポーツ報知