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◆巨人1―3日本ハム(8日、札幌ドーム) 2年ぶり8度目の開幕投手に当確ランプがともった。巨人・上原がオープン戦2度目の先発。5回を4安打1失点、61球でまとめる好投で、課題とした左打者への内外角のカットボールに手応えをつかんだ。順調に調整を進めるエースに、原監督は「(最初の登板日は)頭にあります。近日中に本人に言います」と大役の内定を示唆。上原はいよいよヤクルトとの開幕戦(28日、神宮)に照準を絞り、仕上げに入る。
力なく上がった飛球を見て、上原は確信した。「カット系に関しては使えるかな、とメドが立った。そういう面では良かったと思います」
3回2死二塁。昨秋の五輪予選で、ともに日の丸を背負った稲葉を迎えた。カウント0―1から内角高めのカットボールでファウルを打たせると一転、3球目は外へのカットボール。「1球前のファウルで、かなり(内角を)意識してたと思う」逆を突いて中飛に仕留めると、右手でグラブを叩いた。自身に合格を言い渡した瞬間だった。
オープン戦2度目のマウンド。課題は左打者へのカットの精度だった。ストッパーを務めた昨年、痛打されて後半に封印した変化球。1日のソフトバンク戦でも打たれ、宿題となっていた。1回、先頭の森本、田中賢に連続長打を浴びて1点を失うスタート。ギアを入れ替えた2回以降はカットを内外に投げ分け、ピンチもなし。5回を4安打1失点。61球のうち18球“課題球”を試し、手応えをつかんだ。
エースの順調な調整を見て、これまで開幕投手について言葉を控えてきた原監督が、ようやく口を開いた。上原のシーズン最初の登板日について頭の中にはあります」と明言。「4月? 俺の考えは違うね」と続けた。4月1日からの2カード目は、本拠地・東京ドームの中日戦。3月の登板なら、28日のヤクルト開幕戦以外に考えられない。「よほどのアクシデントがない限り変わらないでしょう。近日中に本人に言います」指揮官はエースの開幕登板にゴーサインを出した。
それでも上原は冷静だ。「調整という段階ではない。まだトレーニング期間だから」この日もマウンドを降りた後、ブルペンで約50球を投げた。「100球を超えてからどうなるか」とスタミナを確認するためだった。「今は投げることが楽しい。もうちょっとイニングを投げたいね」自然に浮かんでくる笑みが、何より頼もしい。球団史上最多、自身の記録を更新する8度目の開幕投手へ道は開けた。あとは力強い足取りで、2年ぶりの栄誉へ歩を進めるだけだ。
◆他球団の開幕投手 過去、開幕投手の最多記録は金田正一(国鉄、巨人)、鈴木啓示(近鉄)の14度。鈴木はそのうち9勝を挙げ、開幕戦の“最多勝”となっている。また、山田久志(阪急)は75年から86年まで12年連続で開幕投手を務め、そのうち5年連続で開幕戦勝利を挙げている。ともに日本記録だ。セでは松岡弘(ヤクルト)が71年から7年連続で開幕投手を務め、上原とともにセ最長記録となっている。
参照元:スポーツ報知