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◆ソフトバンク2―3楽天(10日・福岡ヤフードーム) 楽天・田中がスーパールーキーの系譜に名を連ねた。ソフトバンク戦で7三振を奪い、今季100奪三振。高卒新人ではドラフト制後6人目で、96回2/3での到達は、1999年西武・松坂(現Rソックス)を抜き、67年阪神・江夏と並ぶ最速タイ記録となった。試合も7回0/3を6安打1失点で斉藤和に投げ勝ち、ソフトバンク戦無傷の4連勝。7勝は両リーグの新人単独トップで、夢の球宴を前にマー君の勢いが止まらなくなってきた。
節目のKを田中は、この日最速の148キロで刻んだ。5回2死。山崎のバットに空を切らせ、今季100奪三振を達成。江夏と並ぶスピード記録に、「100になるのは知っていた。記録はよく分からないけど、そういう数字は自信にしていいと思う」と冷静に受け止めた。
奪三振率9・12はダルビッシュに次ぐリーグ2位。今や球界屈指の奪三振マシンだが、三振への意識はプロ入りして大きく変わった。「高校の時(公式戦の奪三振率12・26)に比べたら全然取ってる気はしない。今は走者を出してから、ここという時に狙えたらいい」レベルの違いと、長いシーズンを考えた結果の記録だけに、怪物ぶりが際だつ。
大人の投球術は試合でも表れた。スライダー、フォークにカーブも交えて緩急をつけ、4度の3者凡退と2併殺打でリズムを作った。8回先頭の本多に左前安打されて交代を告げられると、露骨に顔をゆがめた。「走者を出して回の途中で代わるのは心地いいものじゃないんで」エースの自覚も見えた115球だった。
球界を代表する右腕・斉藤和にも勝った。「スコアボードに名前が並んでいて驚いた。昨年の今ごろは斉藤さんの投球に『すげえ!』って思っていた」。ソフトバンク戦開幕からの4連勝は2000年の松坂、ロッテ・小野以来で、王ホークスからシーズン4勝は、新人では初の快挙。なかでも斉藤和、和田、杉内、新垣に投げ勝った価値は高い。
これで6月26日の巨人戦から3連勝。西武・岸、巨人・金刃を抑え、新人両リーグ単独トップの7勝目を挙げた。チームの連敗を3でストップ。連敗時の登板はこれで7戦5勝無敗。野村監督も「本塁打を期待しない人(リック)が打つんだから。マー君効果しかないよ」とその実力と勝負運に脱帽だ。次回登板は16日の西武戦(フルキャスト宮城)。球宴前最後のマウンドで、前半戦の集大成を見せる。
参照元:スポーツ報知