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◆楽天紅白戦 白組12―8紅組(12日・久米島) 楽天・野村克也監督(72)が12日、早くも今季のスローガン「考えて野球せぃ!」の取り消しを宣言した。紅白戦で7投手が合計で被安打19、13四球、20失点の大荒れ。ふがいない内容に憤慨し、5回で試合を打ち切った。特にひどかった永井ら4人には、球場から宿舎までの罰走を指示。それでも怒りは収まらず、ナインに活を入れるためスローガンを「気合だ!」に変更した。
強風、小雨と荒れ模様だった久米島。天気以上にお寒い紅白戦の内容に、ノムさんの怒りが沸点へと達した。試合を見ずに一斗缶のたき火の木炭をいじり始めたのが、ゲームセットの合図。「もうやめ! やめちまえ」5回を終了したところで、紅白戦を打ち切った。
5イニングで2時間半を超える試合。投手陣の大乱調が火種だった。白組先発のドミンゴが1回に暴投絡みで2失点。紅組の先発、永井もいきなり3連打を浴びるなど、2回途中で9失点。2イニングだった登板予定も短くなり、紅白戦なのにノックアウトをくらった。ボールが先行し、四球の雨あられを降らせた投手陣は、両軍合計7投手で、しめて20失点。紀藤投手コーチも「これが今の実力」とあきれた。
合わせて18失点した永井、片山、松崎、木谷の日本人4投手は試合後、バスに乗らなかった。永井は「何もないです…。これじゃ2軍ですね」とうつむき、宿舎まで10キロを走り始めた。指揮官が与えた罰走だった。
ボヤキは頂点に達した。「ただ(試合を)やってるだけじゃ意味がないんだ。今年のテーマを分かってない。去年よりひどいよ。シンキング・ベースボール? 考える野球? 取り消しだ。『気合だ!』に変更。根性野球に切り替えだ。(日本代表の)星野監督にお願いするか。アニマル浜口さんに臨時監督になってもらうか」一気にまくし立て、スローガンの変更を決めてしまった。
尋常ではない怒りの裏側には、クライマックスシリーズ進出を狙う今年にかける意気込みがある。「もう3年目やからな。答えを出さんといかんと思っているのに」3年契約最終年の今年を集大成と位置づけ「優勝」さえ口にしているだけに、ふがいない。マー君だけでは勝てるわけがない。奮起を促すスローガン変更は、ナインに響いただろうか。
◆ノムさんと「考える野球」 今季のスローガンを決める際、横文字が並ぶ最近の風潮に反して、野村監督が自ら「考えて野球せぃ!」に決めた。今年、2年ぶりに復活させたキャンプ中の監督ミーティングでは、練習日の夕食後に分厚いネタ帳を持参して約1時間の講義を開催。常に周囲の状況を考察する重要性を選手に説いていた。
参照元:スポーツ報知